book and bread mania

-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

フラッシュフォワード

 

ある出来事により、数年後の未来を見てしまった人類の話。

 

未来がもし見えたら、あなたはどうするか?

決定論派であるロイド、非決定論を信じて行動するテオ。

二人の学者が繰り出す奮闘劇

幼稚であり簡潔に説明すると、こんな感じの作品。

 

多世界解釈に交流解釈、ブロック宇宙論、フランク・ディプラーのオメガ点、ダイソン球など物理におけるマニアックな用語が並々登場し、ハードSFとも言える内容。

 

しかしそれでも読み易いのは、理論でなく登場人物の葛藤に主軸を置いているため。

ラノベ並に読みやすく、ページはスイスイ進むので快適。

読書中、頭の中で混乱が起き難いのは、引き込まれる展開とその軽い文体の賜物。

 

そして原因を解明しようと学者同士が仮説をぶつけ合うシーンは面白く、知的好奇心を登場人物同様にくすぐられる。

 

 

死ぬのは嫌だ。

だから未来を変えよう。

古今東西からある、普遍的な欲求を満たそうとする語。

タイムリープではなく、未来を改善しようとする話。

人類全員が、未来を透視する話。

もしあなたが自分自身の未来を透視し、自分がその時点で『死んでいる』状態である事を知ったなら、どうするだろうか?

 

「未来は固定されている訳ではない!」とブロック宇宙論を否定、「いいや、未来は既に決まっており変える事はできない」と決定論を主張。

果たして正しいのはどちらか?

 

また、ヒロインが日本人というのも特徴的。

 

 

ただ

”未来の光景を見て、未来を知ってしまう”

と言う題材は面白いものの、ミステリーの部分は少々微妙に感じたのでそれが少々残念ではある。

 

ちなみに、ドラマ版は色々な意味で注意らしい。 

 

 

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