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-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

薬は体に何をするか

 

薬は体に何をするか (知りたい★サイエンス)

薬は体に何をするか (知りたい★サイエンス)

 

良書!

 

癌、頭痛、糖尿病、エイズなどの一般的に有名な病気の原因、仕組みを解説すると共に、その症状にあった薬の紹介。同時にその薬の効果と仕組みも。

 

内容は 広く浅くといったものだが、説明部分はきっちりしており、

おかげでこれら有名な病気のメカニズム、薬の種類やその処方箋の誕生秘話なども知れ、健康に関する本として完成度高し。

妙な民間療法や眉唾物の食生活を強いる本に比べれば、だいぶ有意義な内容。

 

 

入門書のような仕様なので、前知識なくとも読みやすく好印象。

浮ついた芸能ニュース憶えるより、こうした本を読んで医学的情報を憶えた方が、よっほど有意義では?と思う。

セカンドオピオンが主流となる昨今、自分でも少々の医学的知識は身につけておいて損はないはずだから。

 

 

 エイズについての解説もあり、簡潔で秀逸。

割り当てられたページ数とて多くないが、その分しっかりまとめられており、無駄をそぎ落としてのページ数。

 

 

そしてこの本、“薬”をテーマにした本ということが大きい。

だから各病気の症状、仕組みのみならず、それに対する薬についても詳しく書かれている。すると病気に対する免疫のメカニズムだったり、免疫作用のデメリットも知ることができるのだ。

薬がどのように効果を示すのかのプロセスをしっかりと述べてあるので、人体のどの部分が異常でこうなり、どのような物質が作用して悪化または正常化し、どのような物質を処方すれば良くそれによりどう改善されるのか、一連の流れを知れる。

 

 

人間の体もコンピューターの如く、一部のエラーから疾患になるのだと理解できるのは興味深くもあり面白い。

 

 流行の健康法や各病気の予防法のみ述べるような本では、

単に”これを食べれば良い”、”こうした生活習慣をすれば治る”など謳ってばかりで、

肝心の病気因子が何であるか、どういうことをするのか、どういった免疫システムが重要で関与し影響しているのか、など述べていない事が多い。

 

対してこの本は、その辺がしっかり述べられている。

〇〇物質が過剰分泌するため等。

その物質についての解説もあり、同時に薬はその物質に対しどう作用するかの解説も。

つまり読んで思うのは”とても丁寧に解説がされている”ということ。

予備知識がなくても読んで理解できるのは、書き手の妙技の賜物!

 

そしてこの本の特徴。それは“解説図がとても分かり易い”ということ!

所々に挿入されているイラストはシンプルながら無駄がないので分かり易く、おかげで本分の理解がとても捗る!

 

あと、記載されているバクテリオファージの写真は衝撃的なので必見!

 

アマゾンは本の中古価格と、その本の内容は比例しない。 

中古価格が安くても一読する価値のある本は多々ある。

その実例の一冊が、この本だと思う。