book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

『はたらく細胞』は楽しめながら学べる良書!

 

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

はたらく細胞(1) (シリウスKC)

 

 今、話題の本書。

前々から注目していたが、ようやくこの1巻を読む。

感想。

カッコかわいく面白い。

細菌をデフォルメして描く作品として有名なものとしては『もやしもん』があるが、

こちらはそれと違って擬人化!

疑人化の利点は多く赤血球のチャーミングさは感情移入に一役買い、漫画の魅力と分かり易さの追随に大いに貢献。そして白血球のかっこよさは特筆ものであり、思わず見惚れる。

つまりこれは細菌や酵母や微生物がメインではなく、主役となるのはあくまで人間の体内で活躍する各細胞および各抗体。

 

抗体とウイルスや細菌との戦いは迫力があって秀逸!

同時に抗体の働きを知れるのは、面白い上に勉強にも。

笑える場面も多く、キラーT細胞の活性化と増殖のシーンは笑ったw

絵が上手いのも好印象であり、逆に言えば悪い点が見当たらないマンガ。

よって評価が高いのも頷ける漫画であり、これを進研ゼミの勧誘マンガにしろよとでも言いたくなるほどの完成度。勉強娯楽としてのコスパは良く漫画として楽しめるのはもちろんのこと勉強も捗り、まさに一石二鳥。

親御さんもこの漫画なら進んで買い与えるべきだし、親戚の子どもに向けてのプレゼントとしても良さそう!

これを読み生化学に興味を持つのは良いことで楽しいことであるし、自分の体内で働いてくれているこうした細胞の活躍や活動を読んで知れば、目にも見えず感じずもしない働き者たちへ敬意を払わずには居られない。読めばそれは大人だって同じことだ。

つまりは暴飲暴食や不規則な生活などの、身体に負担を掛ける行為を自粛しようとする気になる。そういう意味では、不健康や不摂生に対する抑止力にさえなる。

「〇〇を食べるな!」とか「〇〇すれば健康になる!」といったテレビや本を読むより、この漫画を読んで己の細胞を労わってやってるのはどうだろうか。

そうした方が、よっぽど健康になるのは明確だ。

あと血小板がマスコット的で可愛い!白血球はカッコいい!赤血球はヒロイン!

とにかく見所多く、ページ数はそこまで多くないが内容はサラッと健全な血液のようにスムーズスピーディに進むが、見せ場も多くそこではメタボ不摂生の中年の血液の如くゆっくり濃密。

得られる知見も豊富で、今トレンドなのはこうした”楽しみながら勉強になるマンガ”なのではと思う。けれど表現されているものが全て完全に正確なのではないので、少々注意も必要。だがその”実際の働きとは違うところ”を、この本を読んでから他の専門書を読み知ってから再び読み「ああ、マンガではここを端折っていたのか、この細胞の役目、大袈裟っw」と分かるようになるのも第二の楽しみ方!この漫画がさらに一歩踏み込んで勉強するためのモチベーションになるのだとすれば、それは最高のものだろう。

ギャグも面白く絵も可愛くテンポも良いのでおすすめの漫画!