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book and bread mania

-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

ヴィ・ド・フランスのパン。

ものすごーく久しぶりに、ヴィ・ド・フランスへ。

それでパンを二つ購入。

 

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買ったのは『カリッとチーズ』に『チョコフランス』。

 

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まずは『カリッとチーズ』のほうから。
食べると確かに表面はカリッとしていて、しかし予想に反して生地はソフト。

ハード系の生地を期待したので残念。

クラスト多少カリッと歯応えあるがクラムはもちっと柔らかい。

このソフトな食感に中は空洞見られず多めにチーズ。

カマンベール風な味でなかなか入っており、表面・中身とチーズを味わえる。

全体的な味の混ざり具合としてはピザっぽい。

けれど生地とチーズのみなので寂しいピザの味。

チーズがそれなりに味わえシンプルに美味しいが、単に丸型ピザパン、といった印象。シンプル過ぎるが故、何か具が欲しかったところ。

 

 

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次に『チョコフランス』。

チョコ好き、フランスパン好きとしては見逃せない組み合わせ。

なので大いに期待を持って食べる。

生地はサックリしていて、フランスパン特有のクラストという感じではなく油脂入りパンの表面を適度に焼いて発生する、淡いスコーンのようなサクッと感。

チョコは小さいキューブ状の塊が練り込まれていて、その数は目視できるほどに多め。

クラムは密で、生地の味は薄い。

というか生地のみを頬張ると美味しくない。生地自体に美味さは全くなく無味、小麦と水のみで練っただけの存在そのままを頬張っているような味わい。「味が薄いとよく言われるイギリスが、そのテンプレどうりに作ったパンがこれか?」と思えるほどに薄味。物足りない味。

チョコが合わさってようやく「美味しい‥!?」となるレベルで、完成度低し 。
デニッシュ生地による通常・定番の『パンオショコラ』などと比べるとかなり劣化版。

何の恨みが在ってここまで駄目にした!?と言えるほどの、恨み辛みの篭ったパンオショコラで、味わい薄く、美味しくない。

生地が本格フランスパンよりでも、デニッシュよりでも、一般菓子パン生地よりでもないので、実に中途半端な印象。

「不味くないが美味くもなく」という普及点以下を叩き出す、ある意味清々しい一品。

普通に不味いという見事な着地点を醸し、開き直りを感じさせる一品。とにかく大いに期待はずれだった。

 

もしこれでチョコすら入っていなかったら大惨事。チョコで何とか体制を保っているようなものであり、例えるならクラスの体育の授業、優秀スポーツ万能なチョコ君が、劣等ボッチで一人余りになっていた生地くんと、ペアを組んだ感じ。

足を引っ張る生地くんは当然誰とも組んでもらえず一人余って端の隅。

見かねたチョコ君が「組もうぜ」と声をかければそれこそイケメンで、さすが優等生。それでもやはり足を引っ張る生地くんはその特性を生かす。

こう書くと同情したくなったが、それでも不味い物はまずい。

 

よく「これで売り出そう!」と思えたなと言えるほど。

外人にこれを「日本のパンだよ!」と言って差し出せば失望されるのは間違いなく、日本のパンレベルを誤解される一品。

当然、日本人に向けてだっておすすめ出来ないけれど。

 

ヴィ・ド・フランスは当たりはずれが大き過ぎるパン屋だという事を認識。

此処こそ『THE可もなく不可もなくの大衆向けパン屋』と思っていたので、その考えは大いに覆させられた。尤も、出来れば良い意味で覆して欲しかった。