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-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

あんぱんダイエットこそ究極かもしれない

 

図解 豊かさの栄養学 (新潮文庫)

図解 豊かさの栄養学 (新潮文庫)

 

 栄養についてとても分かり易く解説してある良書!

中でも、食物が体内に齎す栄養の流れの解説が実にわかりやすく、図解なので視覚的にも訴えることで理解度を助長させてくれる。

 

食べ物は当然ながら消化しなければ、栄養にはならない。

本書では、取り込んだ物をスムーズに分解するには、ビタミン・ミネラルが如何に重要であるかを述べている。

ダイエットと言えばカロリー計算。

消費カロリー>摂取カロリーとなれば痩せる!と考えられているが、事はそう単純ではない。

 著者はダイエットする上で重要なのは、「如何にたんぱく質を体に摂取できるようにするか」だと言う。たんぱく質を摂取するには肉をたっぷり食えばそれでいいのではなく、あくまでたんぱく質をしっかり吸収しなければ意味がない、と説く。

そのためにはビタミン・ミネラルも効率よく摂取し、たんぱく質の吸収を促すよう手伝わせることが重要。

 

また、たんぱく質を摂る意味は、体の状態を維持するためであり、そのためには必須アミノ酸の存在が欠かせない。

必須アミノ酸は体内で合成できないものなので、食べ物から摂る必要がある。

しかし、現代では、こういった必須アミノ酸を含まない、またはビタミンが貧相なのでスムーズに代謝が出来ない、いわゆる「空のカロリー」を持つ食物が多数を占めているという。

 

そんな折、昔の伝統的な日本食、”米とご飯”の組み合わせは、ご飯に足りないたんぱく質を豆が補填し、豆に不足している栄養素を今度はご飯が補填する。

つまり豆と穀物は栄養学的にとてもベストな組み合わせで、お互いの足りない部分を補い合う関係!それで食物または経済的に貧しい国の住人が健康で過ごせているのは、この豆と穀物という組み合わせによる恩恵なのだと言う。

 

そしてこの穀物と豆、2対1の対数量がちょうど良いらしく、それでご飯主食に豆おかずの日本食は実に理にかなった食べ方だったそうだ。

けれど今の日本では、あまりこういった形の食事は見当たらず、外食となるとさらに難しい。

しかしそこでハッとしたのは、あんぱんの存在!

あんこの原料は豆。たんぱく質が豊富だ。そしてパン。実はとても身近に、穀物と豆というベストな組み合わせから成る食べ物が存在していた!

此処でタイトル回収。

つまりはあんぱん、栄養学的に言って、かなり上質なたんぱく質の摂取源かもしれないということで、あんぱん食べれば上手くアミノ酸が取り込まれ健康維持と同時に体の代謝はスムーズに行なわれ、結果的には代謝向上、消費カロリーも自然と上昇、どんどんエネルギーは運用、それつまり痩せにつながる!

 

これほどまで、穀物と豆の組み合わからなる身近な食べ物があったとは意外。

あんぱんも立派な伝統的「和食」というわけだ!

日本のパンの中から「ジャパン」と称するパンを選ぶならば、日本食の良さを取り入れている「あんぱん」こそが、まさしく「ジャパン」と呼ぶに相応しいのではないだろうか!?

 

 

あとこの本、 フリーラジカルのメカニズムについても図解を交えて分かり易く解説しており、フリーラジカルの原因や対処法などを学ぶにもうってつけの本!

 

図解にあるイラストはシンプルでありながらも分かり易く、そして可愛らしい。

 

 

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フリーラジカルに立ち向かうSODをはじめとする、ビタミン群などの図。

酸化防止のため頑張ってくれていて非常にありがたいのだが、イラストがカレーメシのやつっぽくて笑うw