カレーパンは突如として食いたくなるもの。
その衝動性は、まるで中毒。ドーナツやカレーパンにこうも魅力を感じるのは揚げているため?
イオンにて売っている、トップバリュ製の『カレードーナツ』。
安かったので購入。
その値段、半額で49円!
表示では”1個126g”とあったけれど、実際に計ってみると1個の重量は141g。
カロリーにして45の誤差。
リベイクはせず、そのままで食べた。
というのも、カレーパンといえば揚げたて、もしくはトースターでリベイクが必須!という声も多いけれど、時間が経過したべチャッとカレーパンにもそれ独特の良さはある。
中身。カレーは中の下部に敷かれる様に存在し、空洞が目立つ。
持つと生地は柔らかいけれど意外に弾力がある。
そして油で手がべチャッとする。これが時間の経ったカレーパンの宿命か。
けれどこの手がべチャッとする問題、NHKの番組『Rの法則』によると、
ポリ袋にて解説するとのこと。
ポリ袋はもともとあぶらで出来ているから、同じあぶらとくっつきやすい。
だから、手についたあぶらもポリ袋で拭くと、くっついてよくとれるんだって。
触った感じはさらさら!困ったときはぜひ試してみてね!
とのこと。
しかしここは原始的に”気にしない”という強行スタイルを実行し、そのまま手で掴んで食べた。
食べてみると、生地は柔らかい。そのまま食べると揚げたての”サクッ”感はとうぜん皆無で、けれどそれでも生地は美味しい。
「これぞ王道!ジャンク!」とパンが主張するが如くのじゅわっと油が染み出てくる感。手につく油は不快でも、舌につく油は快なのだ、と改めて気付かせてくれる。そんな生地であり、焼きカレーパンのようなヘルシーさはなかろうとも、それを補うほどには美味しい。特にチープなパン生地の場合、この油で劣等な生地の味をカバーするという点は大きい。
フィリングのカレーは甘口気味で辛さは控えめ。どちらかというと甘みが目立って優しい味。久しぶりに食べたからかもしれないが、揚げて随分と経ったカレーパンというのは予想外に美味しい。揚げて時間が経った生地というのは「べチャッとしてる」「サクサクじゃない」などのネガティブな意見ばかりが飛び交うが、逆に言えば「油が染み込んだ上質な生地」とも表現できる。少なくともこの表現は、栄養不足の時代であったならば最上級の褒め言葉。
尤も、フレンチトーストなどでは「如何にパンへと卵液が染み込んでいるか」が重要とされる中、カレーパンも同様の理由で「以下にパンへと油が染み込んでいるか」と評されるようになれば、この時間が経過したカレーパンも別の角度で評価されるのではないか?
これは”揚げたてサクサクのカレーパン”とは別の食べ物と認識し、”油を染み込ませた生地にカレーを包んだパン!”とすれば、それはとても美味しく頂ける。
油質でジューシー生地に、カレーが詰って49円。定価であろうと98円!
その価格帯ながらも舌が脳に送るメッセージは「美味いっ!」であり、わずかな料金が齎すカロリーは380以上。
つまりはコスパが凄いパンであり、さすが日本で生まれ日本中で愛されているパンだけはある。このクオリティなのだから仕方ない。
やはりカレーパンは、日本人により一大発明だと思う。