book and bread mania

-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

ブーランジェリー・セイジ・アサクラ

東京のパン屋2件目。

2件目は『ブーランジェリー・セイジ・アサクラ』へ。

f:id:murabito07:20120101230553j:plain

大注目していたベーカリーであり、念願叶ってようやく行けた!

訪れたのは夕方になったもののパンはまだ残っており助かった。

それで今回購入したのは三個。

出来ればバゲットを購入したかったけれど、流石に売り切れ。

 

1個目はまず柚子香るテーブルロール。一個108円と安価で、購入しようと予定の品。

f:id:murabito07:20120102023548j:plain

残り一個であり買えたのは幸運だった。

見た目は何てことはない、至って普通のロールパン。大きさも全長約9cmほどで普通。
食べてみると、生地はほんのり柔らかい。

モチッとはしておらず、歯の悪い人でも大丈夫な柔らかさ。

味としてはバターロール的な甘さ。

ここまでは至って普通。特徴的なのはそのプラスされた味!一口目から柚子の芳醇な風味が口いっぱいに広がり、柑橘類特有の心地よい爽やかさ。生地の柔らかさと相まって口の中ではやさしい味わいが広がってとろけていく。

クラムとしては気泡は細かく特に変わった点なく普通のロールパン的。食感、大きさ等に特徴はないけれど、柚子の効いた味により従来のロールパンより幾分も上質な味!

けれど圧倒的に上ではなく、あくまでワンランク上といったところ。感動する!とまでいかずとも、生地の風味を向上させる柚子はあくまで主張控えめ。けれどそれこそ日本の調味料らしくて粋であり、故に味のみでない奥深さを感じさせる一品。普通に美味しく頂けるロールパンだった。

 

 

 

f:id:murabito07:20130101005126j:plain

続いてはチーズカレー。これは大本命のパンであり、売り切れを心配したけれどまだ残っていた。これまた幸運と言える。

一個329円と高めながら持つとずっしり重量感あり。

巷で絶賛されているカレーパンが故に、自然と期待値は高まった。

果たして名立たる東京のカレーパンは如何なものか?

大きさとしては直径約8cmほどとあまり巨大でなく、丸い形状。

ずっしり重量感ある生地に期待を添えて食べてみると、生地は意外と歯応えある。

クラスト硬めでクラム柔らかくモチッとしてまるでフランス生地。気泡も粗めでますますフランス生地っぽい。

食べる前から既に、生地からはカレースパイスの香りが漂い食べるとすぐに内部のカレーへ到着。そのカレー、想像以上にチーズがたっぷりでコクとまろやかさが凄い!

惜しみ無くふんだんにチーズは中にあり、マヨネーズの風味も感じたのでマヨ入りかも知れない。カレーはチーズによってだいぶまろやかになっていて、それでもスパイシーさを少々感じ、カレーのみであったら辛いことを思わせる。また具がごろごろと入っているのも印象的だけど、やはり特筆すべきはチーズの濃厚さ!

カマンベールのような風味のチーズで、これがまたカレーと相性抜群!カレーチーズという名称のパンだけど、チーズフォンデュカレーと称してもいいのではないかと思えるほどのチーズの濃厚さ。グルタミン酸同士の掛け合わせは旨味を何倍にも増強するというけれど、その実例を食べているかのような心地!生地良し、カレー良し、チーズ良しでさらに具たっぷり。どれも良しの勢揃いだから評価の高さも納得の出来。これは間違いなく美味しいと評されるべき一品。

 

 

 

f:id:murabito07:20130101012115j:plain

三個目はベーコンエピ。

エピは以前焼津のパン屋さん『ベッカライ・デアオルト』のものが美味しかったので、比べてみようと購入。こちらのものは見た目的にベーコンたっぷりで、全長18cmほどはあるように見え、なかなかの大きさ。

食べてみると、生地はしっかり硬いフランス生地。

しかしクラストのみならずクラムも少し硬いといった印象。気泡は大小でこぼこあって綺麗な内層。生地のみの味としては、ほんのり甘みがある。

ベーコンの脂が生地全体に行き渡っているようでベーコンない生地の部分でも少々ベーコン風味があって驚く。ベーコンの香りも豊富に漂い、まず嗅覚から刺激を受けた。生地はフランスながらモチッと感がなかなか強く歯応えあって良い噛み締め具合。そうして何口か食べるとベーコンにたどり着き、ベーコンない部分ですらベーコン風味がしたのだから、ベーコンがある部分となると、その味は濃厚!

実に濃厚で、アメリカンドッグにおいてソーセージ部分多めにがっつり食べたかのような濃さ。アメリカ人にも好まれそうなベーコン感であり、生地との相性は抜群!

焼津の『ベッカライ・デアオルト』のエピは、これより生地は硬くベーコンほどほどで、生地をじっくり噛み締めるタイプ。
対して、これは生地が硬過ぎずモチモチを目指したようで、ベーコンもたっぷりという万人受けのバランスタイプ。
どちらのエピも特筆する部分あって甲乙付け難い出来栄え。生地の点ではデアオルトのほうが良かったと思えたけど、ベーコンと全体のボリュームという点ではセイジ・アサクラのエピ。ただ歯応えあってガチガチの硬い生地より、モッチリした生地の好きな人には、セイジ・アサクラのエピの方が支援される思う。セイジ・アサクラのエピも負けず劣らずで美味しかった!なかなかの完成度ながらそこまで高価でないのも好印象。

 

セイジ・アサクラ、行ってみて買ってみた感想。
店内は想像よりもこじんまり。そして18時過ぎに行ったけれど思ったよりまだパンが残っていた。売れ行きがそれほどでもなかったのは、天候が雨のせいであったとも思う。故に今回買えたので雨には感謝。あとレジの方がとても気さくで好印象。写真撮影も快く承諾してくださり、とても気持ちよく買い物ができた。激戦区東京でも一目おかれるこのベーカリー、噂にそぐわぬ完成度のパンがあり値段も高過ぎず、いい塩梅。

といっても日常的に利用するには少し高価で、けれどその分の価値はしっかりとあるベーカリー。特にチーズカレーは秀逸で、人気あるのも納得の一品。オススメ!