book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

かすてらぱん

”治一郎のバウムクーヘン”で有名なヤタローという会社による、ご当地パン。

 

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ずっしり重く大ぶりなパンで

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1個の重さは167gも!

 

パン生地にカステラが入っており、

 

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はみ出していて外観からもそのカステラが見える。

まるで「頭隠して尻隠さず」のような見た目。

 

生地はずっしりしていてふんわりした感触は無く、山崎のコッペパン、その生地の少し硬めといった印象。

  

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内装。カステラの上部にジャムが微かに見える。

 

食べてみると、生地は厚みのあるふんわり感で少々歯応えあるバターロール、もしくは手のひらサイズのバターロール丸々1個を口に含んで咀嚼したような、厚みのある柔らかさで、気泡の密さが示すままに柔らかいながらも歯応えある。

 

内部のカステラは反対にふんわり柔らかく従来のカステラ同様、口どけよく唾液ですぐとけそうな柔らかさ。そのカステラの上部、ジャムが塗られており、ジャムによってより柔らかくなって感じる。

そして包み込んでいる甘さ控えめな生地の味わいが、いちごジャムとりんごジャムの甘さをより際出させ、カステラの柔らかさも加わると面白い食感。まさにカステラバーガー!

 

包む生地の優しい甘さと、内部カステラとジャムの強めの甘さは、どこか懐かしさを感じさせるコントラストな味わいで、昔から販売しているだけあり和菓子のような平坦ながらも上品とも言えず、お茶うけに出される和菓子のような味。

 

シンプルに美味しいパンで、特別に美味いという驚きはないながらもノスタルジイな情動を扇動する味わい。古き良き菓子パン、昭和から創業している、商店街の一角にある老舗パン屋さんにおいてありそうな昭和っぽさを感じさせる一品で、料理漫画の登場人物が食べたら昭和の商店街にタイムスリップしそうな味!

迷い込んでその商店街を歩き、懐古的風景を味わうリアクションを取るであろう味のパンで、”懐しい”と書いて”おいしい”とルビふるような味。

 

あと口の中がパサパサになるのもカステラパンっぽくて良く、牛乳を合せれば美味しさ倍増するであろうと容易に想像できる仕様!

懐古的な美味しさと、これ一つでけっこうなボリュームもあるので、オススメのご当地パンといえる!!