book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

パンティ&ストッキングwithガーターベルト

 

 ダーティーヒーローな天使二人の活躍劇!

グレンラガンキルラキルと同監督という事で視聴してみた本作。

特徴的なのはその絵柄で、アメリカアニメのようなカートゥーン形式。

 

そして主人公は天使である二人の女の子ながらも、共に依存症を持っている。

依存症と言うのも人間らしくヒーローらしいものであれば子供向けにも成ったかもしれないけれど、依存対象はPTAに喧嘩を売るが如く性依存と菓子依存!

 

ビッチと甘党、というなんとも魅力的なコンビで、性欲と食欲という二大欲求への堕落っぷりを存分に見せてくれる天使!

 

見せるのはダーティーヒーロー的な活躍っぷりで、

ダーティーヒーローといってもバットマンなどとは大違い。

文字通り”汚いヒーロー”。

それが”泥臭い”等と表するならば、諦めず敵に立ち向かう格好良いヒーローのように思え聞こえもいいが、本作は暗喩なしの汚いヒーロー。

比喩でも誇張表現でもない、まさに糞まみれのヒーローなのだ

一言でいって下品、ゲロと糞ばかりの演出。画太郎作品への尊敬も?と思わせるほどの糞出現率。飯を食べながらの視聴は不向きとするアニメのトップ10には入るであろう内容、昨今で流行する”料理アニメ”や”飯テロアニメ”に真っ向から反抗するような内容であり、その糞々らしさが本作の醍醐味。

クソッタレな勢いこそトイレの水洗の如く止め処なく流れ続け、そして流してくれよと思うほどのトイレ率と糞とゲロ。それでいながらオマージュ、パロディ豊富で、風刺的な演出もあって、小ネタが効いている。つまりはエログロパロディと、やりたい放題。「よく放送できたな?」と思わせると同時に、「よく放送できたな!」と最大の賞賛を送りたくなる演出の数々。

最高にくだらないながらも、そのくだらなさに全力注ぐ所に思わず惹かれてしまう。

 

そして面白く感じるのは、その勢いの良さと、笑いと下ネタという組み合わせの鉄板さ、つまりは抑制されているものに対しての開放、カタルシス浄化的な意味合いも大きいと思う。

公には、「この作品、好きなんだよ!」とは人に言いにくい作品であることには間違いなく、隠れファンが多いであろう本作。

頭空っぽにして観れる作品であり、それでいながら社会風刺にハッとする事もあって、意外と奥が深い。

知名度低いのであればそれが反って良い印象を与える本作、あと音楽がとても良いのも特徴で、気になるならばお勧めのクールなアニメ!!