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book and bread mania

-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

だからすれ違う、女心と男脳

本(サイエンス) おすすめ

 

だからすれ違う、女心と男脳

だからすれ違う、女心と男脳

 

男女間の価値観や意識の違い、それを神経科学的に解き明かしたサイエンス書!

 

この本は、世界平和の一端を担えるスゴ本!!

 

男女間における脳の構造の違いについて、分かり易くかつ詳しく解説。まるで異星人に対して渡すための本、といって過言でないほど簡易的に人という種族の脳についてを解説しており、人類男女の脳の違いによって生ずる意識の違いを簡潔明瞭に綴った、教科書のような内容!

 

脳で分泌される化学物質の違い、それが男女間の脳において大きな違いをもたらす原因の一つ。オキシトシンは絆作りに欠かせない物質。「世話を焼いたい、仲間を作りたい」という本能を支えているのが、この物質。この濃度が高いほど攻撃性は薄まり、女性の方が男性よりもこの物質を多く得ている。

また、女性の方が海馬が巨大なため、男の方が覚えていないような些細な事まで、女性は覚えているのだという。

 

つまり男らしい脳とは、セロトニンオキシトシンが少なく、脳梁が細く、言語中枢が小さい、とのこと。

 その”男らしい脳”を作る上で重要なのは『ストステロン』というホルモン。

これが男らしさを作り出すためのホルモンであり、母体に居る胎児はこのホルモンを受け取ることによって男性的な脳を形成し、しかし母親が過度なストレスなどを受けてコルチゾールといったストレスホルモンが分泌されてしまうと、テストステロンの量が減ってしまい、結果その胎児は男らしい脳の形成に若干の不備が出る可能性が。

この可能性の一端が、性同一障害でもあるというので興味深く、俗的に言えば「脳がオカマになる」とでも言おうか。

とにかく、このホルモンが男性脳男性脳たる所以、といって過言でなく、女性ではこのホルモン量は男性に比べ当然少ない。

 

そしてもう一つ、重要なホルモンが『オキシトシン』であり、これは女性の方が男性よりも多く獲得している。『オキシトシン』は他社とのつながりを求め、安楽を与えてくれるホルモン。ゆえに女性は他社と親しくなりやすく、その点において安楽を得られるようになっている。

興味深く、思わず「へえ」と唸ってしまったのは、このホルモンも男性の脳においても濃厚になる場面があり、それが射精時とのこと。

つまり男がセックスを求める要因のひとつがこの『オキシトシン』を求めるが故、という知見は始めて知り、多少衝撃的。

つまり男性は他社との濃密なかかわり、つながっていたい、という思いを得たがためにセックスという行為にひた走る。という事である。

この『オキシトシン』が濃厚な状態とは幸福で平穏な心地になるそうで、それゆえの行動。なるほどなと思わず唸り、利己的さにさらに磨きかかって思え、脳の奴隷かと生存機械さを改めて思い知る。

 

鋭い示唆が豊富で、男女の仲違いを解決すべき立ち上がった科学書であり、それは原理を教えてくれるのだから坊主の説法よりも残念ながら効果がある。

むしろ裏技のような本でもあり、まさに『男女における違いを呈す大技林』*1!!

 

異性に対して呟く常套句。

「男性(女性)の考えている事は分からない…」

然しそれは当然で、脳の構造に違いがあるのだから!

それを解説、解明してくれる本書は解体新書のようなもので、現代人にとっては脳の中身についての知見はかなり有益な情報、一読して損はなく、必読と示せば昨今におけるカップルの崩壊や、離婚率も減るのでは?とさえ思えてしまう本書。

 

結婚に関する章も充実しており、結婚における倦怠期の乗り越え方や、意見の食い違いによる喧嘩、言い争いの解決方法も提示。著者自身の経験も交えて語る内容は、単なる経験談でなくそこに生化学的知見も加わり十分な説得力を含有している。

それら結果は、次の言葉に収束されているだろう。

 私たちは、相手に抱いていた幻想を捨て去ることができた。

男ならこうあるべき、女ならこうするはずという幻想である。18年の結婚生活で、私たちは相手を等身大でとらえるようになり、目の前にいる相手を好きになるよう努力してきた。

それを可能にしたの、脳やホルモンといった科学的な知識であり、さらに日々の生活で惜しみなくおこなった愛情表現である。 

 

 

また、男親と女親の違いについて、役割の違いについても述べており、ここでは男親が子どもとキャッチボールを通じてコミュニケーションをとろうとする訳が、簡潔に述べられている。

曰く、

 ・テストステロンとバソプレシンの多い男脳は、「男親的愛情」を子どもに対して感じるようにできている。

・言語中核が少なく、運動感覚に優れた男脳は、言葉による交流よりも身体を使った遊びで交流し、向いあって目をのぞきこむよりも肩を寄せあう触れあいを得意とする。

 

 

サイエンス書ながらユーモアも豊富。文章も簡易的に書かれており、読みやすいのも好印象!総評として大いにお勧めの一冊!!

 

  

あと結婚に対するユーモアも秀逸!

 「結婚を長続きさせるために、男がやるべきことは何でしょうか?」

大学生ぐらいの若い男性が私に質問した。

私は答えた。

「ああ、それは簡単ですよ。理不尽なことを言わない女性と結婚して、あとは女性の言うとおりにしていればいいんです」

中略

四十代後半の男性がすかさず声をあげた。

「しかし、理不尽なことを言わない女性なんて、どこに行けば見つかりますか?」

 

*1:

 

全件検索可能CD?ROMデータベース付き 超絶大技林 2011年秋完全全機種版

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