book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

フリップフラッパーズが面白い

今期やっているアニメの『フリップフラッパーズ』が面白い。

 あらすじ。

 

進路に悩む中学2年生のココナは、志望校を提出できずにいた。そんな憂鬱な気持ちの中、謎の少女パピカと出会う。ココナの気持ちとは裏腹にピュアイリュージョンの冒険へと連れ出すパピカ。今までに見たことのない真っ白な世界に圧倒されるココナだったが、帰り方がわからず途方に暮れてしまう。そんなとき、突然巨大な樹氷が動き出した!?

 

 

正直、あらすじのみでは分かり難い。

内容としてはSF的であって、”サイエンス・フィクション”要素も、”少し不思議”要素も交えた冒険活劇。

あとパロディネタも多め。

作風は前衛的というよりかは独創的。

 

 何より面白いなと思うのは、久しぶりにアニメらしいアニメを見たなという印象を思わせる事。

まだ途中なので話の顛末がどうなるものかは分からないけれど、それでも今のところは「結末?どうでもいいよ」というほどにはその作風に魅力がある作品!

つまりは”アニメ”という映像的な魅力に富む作品で、例えるならば現代的なトムとジェリー。この作品は小説でもドラマでも駄目で、アニメだからこそ表現のできた作品。

そのアニメとしての独特の雰囲気が生きており、映像とともにそのハチャメチャ具合が楽しめる。

話はオムニバス形式のように一話完結形式で見易く、そしてアニメだからこそ生きる表現、はちゃめちゃ支離滅裂なこの世界観を実写で再現しようものなら細かい場所の齟齬が目立って気になり集中できず、作品の世界観とともに作品自体の売りも壊してしまうであろうこういった世界を、アニメという実写とは違う枠組み使う事によって自由に表現し、幻影的な作品は数多くあれど、此処まで軽い気持ちで見られる幻想的作品も珍しく、まさにライトノベル的幻想アニメ!

この作品の躍動感は文章においても表し難く、映像による感性を重視した作品、アニメだからこそのハチャメチャさを思う存分描いていて、アニメとしての迫力がある。

 

今のところ、なかなかの面白さで程よい個性的さ。おすすめ。

 

あと、エンディングがとても良い!

ジブリテイストの雰囲気が十分に醸し出ていて、このアニメはエンディングだけでも価値がある。エンディングは必見であり、一見してみて損はない!