山賊の娘ローニャ が面白い…!
今年NHKで放送していたアニメ。
宮崎五郎監督とのことで一応にも注目。
その録画を消化中!
…これが面白い!
全くノーマークであり、あまり話題にも上らないこの作品!
然し話題に上らないのが不思議なぐらいには面白い!
はっきりいって序盤は退屈。
つまんない!と子供でも叫びそうなほどには同じようなシーン、起伏ない展開が続き、クソアニメか…と思わせようが、それも布石か!と中盤の急展開から思わせる!
中盤になると序盤における退屈、何処とやら。
その退屈さは行方不明となるほどには姿を隠し、突如として怒涛の展開。
感情の起伏をしっかりと齎す展開の内容であり、
喜怒哀楽、起承転結と備えては、違和感なく感情移入の演出も。
没個性とは何たるや?と思わせるほどには面白い。
まるで対象年齢を下げたベルセルク!
最高の褒め言葉であって、なるほどこうした童話作品は多少なりとも悲観な展開(フランダースの犬然り)を入れるものだと反駁するかもしれないが、そういった無為な横槍に問わず感情揺さぶられる作品というのは同時に心に何かを残し、足跡残す作品こそ名作と言って過言でないと思える。
故にこの作品は足跡残す作品であって、面白い!
全くノーマークのダークホース的作品だった故に、その驚きもひとしお。
しっかり盛り上げておいてストンと落とす。然し角度は想像以上に急勾配。
大人と子供では見える景色が違う作品、故に大人が見ても楽しめる良作であって、おすすめ!
大人と子供では、感情移入する対象が物語と共に異なっていく作りはユニークで主人公の複数性を思わせる。
つまり、この作品において主人公は視聴者自身にも。
物語への捉え方は様々で、一介の山賊たちに感情移入できてしまうという、なんともまあ不思議な魅力を持った作品でもある。
あと美味そうにパンを食べるシーンは必見!
これぞまさにジブリ仕込みの演出か!!