book and bread mania

-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

地球の放課後

 

終末世界に、ほのぼのした日常を描いたような作品。

 

”ファントム”なる得体の知れないものが突如として出現。

それが人間を飲み込んでいき、 残されたのは四人のみ。

廃墟で無人化した世界で、充実したほのぼのライフを送る先にあるものとは?

 

端的にいってこのような内容の作品。

しかしジャンルはSFの括りに収まり、意外と面白かった。

崩壊した世界において営む日常っぷりは、悲惨さを醸さず陽気であり、

GTAばりの自由を謳歌する。

あまり日常系といわれる作品を読んだ事はないけれど、本作はすんなりと楽しめた。

後半になって、残りの枠を切り詰めるが如く急激に事態は進展を見せ、

”ファントム”の正体とは?

消えた人類はどうなったのか?

を解き明かし、流れるような怒涛の展開。

ただ、日常パートはあっさりし過ぎているため、多少読み応えがなくて、

すぐに読み終えてしまった感があり内容の希薄さを感じたりも。

 

しかしそのまったりとした情緒と自由な風潮は、

まるで午前中で学校を終えた後の午後のようであり、

青空における雲のように自由気ままで優雅に漂う。

ゆっくり流れてはあせりを知らず、穏やかであって色あせない。

そんな風情を見せ、ある種オールウェイズ三丁目の夕日的な懐古心を煽る内容でもあって、広い世代に楽しめる内容。

本作は括りとしてSFだろうけれど、同じぐらい日常のほのぼのした要素も強く、

素早く過ぎ去る日々の焦燥を和らげて、癒してくれるような雰囲気を醸す。

それも含めての作品名であるとは思い、実に的確な題名。

癒しSF漫画といった、大きな括りとして見れば、ドラえもんにも近いかもしれない。

最後、結末までの一気な流れは爽快で、読了感も良い。

佳作SF日常的漫画作品。