下話は滑稽話
ここでちょっと小耳に挟んだ、小噺を。
ある知り合いの話。
20代も後半となっては、女性経験のないことに悩んだ友人、
ついにと、重い腰を上げて風俗へ。
そうしていざ本番。
しかしなかなか思い描いたようにはいかずに四苦八苦。
焦り、緊張、身は悶え…
さまざま情緒の混じった背汗をびっしょりかきながら、
苦戦しながらも正常位に。
挑戦していれば、
そのとき、ふと失敗を繰り返す現状を省みては思わず口が滑って
「まるで自転車乗るときの練習みたいだ…」
なんて、昔を懐古し口走る。
もらした独り言を拾って風俗嬢、「あら」
口を開いて言葉を続ける。
「乗ってるのは二輪でもなく、乳輪だけどね」
それを聞いて友人、
「ぶっ」
と思わず噴出し、それから数分は笑ってそれどころではなかった、とのこと。
それを聞いて、
「日本は平和だな」
と、ふと思う。