JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN
JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN
- 作者: 西尾維新,荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/16
- メディア: 単行本
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思えばジョジョとの出会いは3部格ゲー。
これがゲーセンにあり、ジョジョとは何か知らなかったが、当時は格ゲー好きで、ゲーセンでは常に格ゲーをプレイ。そんな折、このゲームが格ゲー新作として置いてあり、プレイしてみたのが始まりだった。
そんなわけでゲームからジョジョにハマり、漫画を全て揃えるまでに。
ただ、昨今のジョジョブームは勢いが急すぎて、ちょっとどうかな…と思う点はあるが。
とにかく、ジョジョ好きとしては、番外編であろうと小説であろうと見逃せない作品(なんたってディオの日記!)というわけで購入し、この都度やっと読んだ。
感想としては、悪くない。
アマゾンでは酷評されているが、そこまで悪くないように思えた。
ここまで人間味あるディオを垣間見れたことはないからだ。
日記のディオは内面を惜しげもなく露呈し、自らの感情を書き綴っている。
敗北感、恐怖、それらディオには無関係に思える感情を、これでもかと、吐き出していた。実に人間くさい。人間ではないのに、実に人間くさいのだ。
それが好感を持てる要因。ディオも人間だったのだ(元だが)と、改めて思い知らせてくれた。
そして、未来へのつながり、5部や6部への布石があり(取って付けた感もあるが)、思わず惹きつけられた。
そして文量自体、決して多くはないので一気に読破。爽快感とは言わぬが、一部のもやっとした蟠りが解けたような 、そんな遊離感を味わえた。
これを読むことで、やっと自分の中での第3部がしっかり完結した心地。悠々としながらも高揚感があり、日記内のディオは確かに記憶、そして思考に躍動していた。
彼の頭の中を覗けるようなこの作品は、ジョジョファンとして少なからず価値があると思う!