book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

ポール・ボキューズ

チェーンでもあるベーカリーの『ポール・ボキューズ』へ行って来た!

 

今回、買ったパンは三つ。

まず食べたのは、

 

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とろ~りチーズとタマゴのオムレツパン。1個191円。

見た目が面白く、珍しく思えたので選んだ一品。

計ると1個の重さは116g。

全長は19cmほどもあり、けっこう大きめ。

 

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中身。フィリングはタマゴサラダとチーズ。

食べてみると、生地はふんわり柔らかく、そして少し甘い。

中の生地は白いので、どうやら黄色の生地で包んでいるみたい。

 

タマゴサラダフィリングはたっぷり!というほどではないが、適度に満遍なく入っている。

タマゴサラダの味としてはシンプル。マヨ味控えめで、塩気も濃すぎず、表面ケチャップ味があってちょうどいい具合の味。そこにとろけたチーズ。

タマゴ、チーズ、ケチャップと相性は当然良くてタマゴチーズサラダという味わい。

美味しい。

ただしフィリングは端の隅々にまで入っていなかったのが残念。

端っこの、フィリングない黄色の生地が厚めの部分を齧りこの被せてある黄色生地が少し甘いと気付く。これは黄色のメロンパン皮のようなものなんだろうか?と思う。

タマゴサラダは玉ねぎなど他の具はなくタマゴのみでのタマゴサラダ。黄身が多めで味が濃厚。

見た目ユーモラスながらもしっかり作り込まれいるパンで、思ったよりも美味しい。ただ生地が柔らかいので噛み応え無く、大きい割にはさっと食べれてしまう。ボリューム在りそうに見えて、食べるとないように思えるパン。 

それでも表面のケチャップによる味のアクセントがとてもいい感じで、想像以上にタマゴサラダに相性よくて美味しい。

今後、タマゴサラダを自作する際にはケチャップを加えようと思えたほどだ。

食べやすく、ケチャップと黄色の生地により、惣菜パンながら全体的に少し甘めのパン。これは老若男女に受けるパンだと思う。甘いパン嫌いと、卵嫌いの人以外には。 

 

 

 二つ目は、塩バターパン。

 

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 見た目はクレセントっぽい。こちらは1個の重さ72g。

全長は17cmほどはあり、ピーターパンの塩パンより大きい。

けれど値段は一つ151円と少し高め。

 

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切って中を見ると、これはピーターパンとは全く違い、空洞が無く気泡が密!見た目的にはかなりの差異があるのは意外。

 

食べてみると、これまた食感が他の塩パンと全然違う!

クラストはとてもサクっとしていて張りがあり、トーストせず食べたがそれでも「サクッ」と音を立てたほど!

そしてクラムに空洞がないため、バターはフィリングとして入っているのでなく、生地に練り込まれている模様。

そのため、食べると生地自体の味は想像以上に濃厚。

噛み締めると歯ごたえあり、強い引き感とモチモチ具合。

これまた予想外の食感で、モチモチ食感強いソフトフランスといった印象。

塩気はけっこう効いていて、生地に入っている塩と表皮に塗してある塩で生地のバター味は引き立ち、そのままで食べて十分に美味しい。あと食べ進めると、思いのほか塩味が濃く思え、箇所によっては少ししょっぱい。

フィリングにバターが入っているわけではないので、ガツンと濃厚にバターの味が堪能できるタイプの塩パンではないけれど、生地に練り込まれているので全体均等にバター風味がある。これはこれで美味しい。

 けれど、個人的にはピーターパンやその他のお店の塩パンのような、フィリングとしてバターが入っていて「バター美味っ!」ってなるタイプの塩パンのほうが好み。

しかし一概に「塩パン」といっても、このように色々なタイプが在るのだと知れたのは有益。こちらはガツンとはバターの味が襲ってこないので、食事には合わせやすいかも。

 普通に美味しく、なのでこの値段にも納得。あと端のほうには、クラムに小さな空洞あり。

 食べ進めると表面の塩が思いのほか影響力大で、しょっぱい!

「寿司には塩!」みたいな通な人には堪らないだろうけど。

 

 

 最後の三個目は、これ。

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商品名『クロワッサン風リュスティック(メープル)』。

 

 

 

 

 

 

 

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一目見て受けた印象がこれ。

何が何だか分からない…。

味も食感も想像できず、それでチョイス。

値段も1個151円と、安いのか高いのか分からない微妙なところ。

直径は13cm程で、面積はルービックキューブより一回りほど大きいぐらい。ルービックキューブほど高さはないけど、全体的にまあまあ大きい。

 

持つと表面はメープルかけてあるのかベタベタ。生地は持った感じ硬め。 

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気泡はほぼ無く詰まっている。

 食べてみると、生地はモッチモチ。

クラムはメープル掛かっていながらも多少カリッとしていて意外。そして意外にも塩気が強い。

生地はモッチモチで引きが強く、塩バターパンとは違って油脂感あまり感じず生地の風味は表面メープルの主張が強い。

とにかくモッチモチ。そうした生地にメープル。

つまりモチモチしているので噛み締めるのだが、メープル味を何度も噛み締めるのだから不味い訳が無い!

モチモチのモッチモチの生地と、メープル風味の相性の良さは鉄板で、この組み合わせは正解だ。

しかし食べていて”リュスティック”と”メープル”の要素はすぐに分かったけれど、”クロワッサン風”とはこれ如何に?

もしこのクラストのちょっとした”サクッと感”が、多少油脂を入れての”クロワッサン風”ならば微妙。

そもそもリュスティックとはリーンなパンであり生地と酵母のダイナミックで乱暴な風味を味わえるパンだと思うので、あまり色々と取り入れるとリュスティックらしさがなくなってしまうのでは?と思ってしまう。

それとも、ここでいうリュスティック”とは、”成形なし”とのことなんだろうか?

このクロワッサン風リュスティック(メープル)、生地はモチモチでメープル風味あって美味しいけれど、生地に硬さは無くリーンっぽさが稀薄。

故に、クロワッサン風リュスティック(メープル)[菓子パン]との表記が適切だと思う。

クロワッサン風を求めても、リーンさを求めても微妙。

まあまあ美味しかったけれど、最後まで正体をつかめなかった印象の一品。

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最後もまた、こんな心地に。

 

 

今回、3個食べたけれど、どれも普通に美味しく、そして普通過ぎることもなく普通。

この中ではとろ~りチーズとタマゴのオムレツパンと塩バターパンは美味しかったけれど、クロワッサン風リュスティック(メープル)は微妙だったかな。

あとポール・ボキューズは高級かと思っていたが、実際に行ってみると価格は良心的だったのが印象的。ドンクのほうが高く感じたほどだ。