猫も美女も外で見る分にはただその可愛さも美しさも呈し、優美さに見惚れる事は自然の摂理。
然しいざ実際に暮らせば当然汚らしいところも目に入っては、それこそ現実なのだと知らしめる。
アニメ等のフィクションにおける完全優美さはなく、猫とて世話する上では粗相に対する現実が。
そうした事を久々に実家へ帰り、飼っている愛猫と戯れればいっときの現実を忘れさせてくれとも、この猫、人がご飯を食べるときに排泄行為を成す畜生猫。
食事中に大そう雄弁な香りを漂よわせては食欲を消失させ、猫の可愛らしさに相反する行動に憮然とするも、糞尿片付ければ先ほどの感情何処にやら。
然しまあ実際、猫と言えばネットに溢れる可愛い写真のみでこうしたアンダーグラウンドのダーク面は知られにくい事。
「そういえばこの前の休日、何処行ってた?」
そう聞かれて、
「臭い飯喰ってきたよ」
と言って少々の誤解を与えたのはまた後日の話。