興味深いな、と思ったこと。
因果の誤謬について。
例えば、テーブル上に白い箱と黒い箱の二つがある。
そこで白い箱を、黒い箱に接近させる。
そのとき、黒い箱が離れるようにスッと動くと、人は
「あっ、白い箱の影響で、黒い箱は動いたのだな」
とつい思ってしまう。
しかしこれは間違いで、
この実験では、白い箱は黒い箱には触れず、黒い箱が動いた原因ではない。
にもかかわらず、人はこれを「白い箱による影響」
と思い込む。
そうして因果を成立させた方が納得いくからであり、
端的に言えば、納得できないと気持ちが悪いからである。
なので何事にも人は因果を求め、整合性を求める。
破綻したストーリーを好まず、ちょっとしたことも「複線!?」
とするのは、脳が因果律中毒だからとのこと。
興味深いな、と思うと同時、
人間の存在自体もそんな物なのかも、とつい思う。