4月になり新学期が始まり、勉強を新たにスタート。
と言う人も多いと思うので、そこでよく訊く疑問。
「なんで勉強するの?」
その問いに対するひとつの答え。
ふと浮かんだので、殴り書きにて綴ってみた。
それは以前、「相対性理論」についての新書を読んだときに、印象的だったことに関連する。
おぼろげながら覚えているのは、内容にこういったことが綴られていたこと。
「著者を含め、この相対性理論に対して正確に把握しているものはほぼ居ない」
あまり詳しくなかった当初、こうした一文を読み「おお!?そうなの!?じゃあ、これ読んで理解できたら、自分すごいんじゃないか!?」
と興奮したものの、後日、と言っても随分と後になってその意味を知る。
これはつまり、一般相対性理論に関しても、特殊相対性理論に関しても、その概要は大勢の人が理解できている。
では上記の、新書内での言葉はどういった意味?
それは、相対性理論の概念は理解できるけれど、そのおおよその詳細はいまだしっかりと理解できていない。こういった趣旨の意味であると、後々になって分かった。
つまり、相対性理論の概念を正確に把握するのが難しいのは、高等数学の必要性があるからであって、その数式の意味と、成り立ちに関しての理解を完全につかむ事こそが実に難しい。
そこで思うのが、勉強の楽しさについて。
ここでちょっと考えてみてほしい。一種の思考実験だ。
世の中には、「超一流」と呼ばれる人たちが居る。
それは数多のジャンルにおいて存在し、野球で言えばイチローだ。
しかしそうした超一流、あなたはイチローと同じ立場まで上がれるだろうか?
はっきり言って無理に等しい。完全ではないにしろ、おおよそが無理。
とすると、彼のような「超一流」が見る、景色を見る事はできないのだろうか?
しかしこれがまったく無理でない。
それこそが、「学問」のジャンルなのだ!
アインシュタインが導き出した相対性理論の概念はエレガントであり美しい。
その美しさをどうすれば知れるだろうか?
それが勉強であって、そしてイチローの場合と大きく違うこと。
それは、この系統に関して言えば、追い求め続ければ、同じ景色を見られると言う事!
勉強し学び理解を少しずつでも深めていけば、相対性理論が示すこと、その数式の意味を把握でき、彼はシュレーディンガーの確立させた数式の場合と違って、ほぼ手がかりなし、手探り状態で相対性理論を実証する数式を見出したのだから実にすごい!
そのすごさ、そのときの興奮と高揚。
勉強し続ければ、その高みにいずれ立てる事ができる。
今ならば解説書も豊富であり、登山も決して無理でない山なのだ。
そこから見える景色を追体験しようとすればできる現代は、実に幸せな環境であると思う!
故に、勉強は裏切らず、あなたをアインシュタインの見た”絶景”へと案内してくれるだろう!!そこから見える景色は、金を払って見えるものじゃない。
いくら金を貯めたって見えることのない隠れた絶景であり、それは誰もが見る権利を持ちながら、気づかず見ようともしない大絶景!
「絶景」と言えば、秘境や海外を思い浮かばせがち。
けれど真の絶景とは、内側にこそ存在!
景色を見に海外旅行も良いけれど、知識が見せる景色はより魅力的なはずだ!
あと物理より数学派!という人は、ヒルベルト目線で登山するのも良いのでは!