ル・プチメックのパン
京都へ用事があって日帰り旅行。
ついでにとパン屋めぐり。
目的は評価の高い『ル・プチメック今出川店』。
そうして行ってきたのだけれど、道すがらには確認出来ただけでパン屋が4軒も!
さすがパン消費量日本一を誇る京都であって、
パリなら条例違反になりそうなほどの密集度!
ル・プチメックには午前中に着き、
まだパンは多く残っており、よりどりみどり状態!
値段はどのパンも良心的であり、東京のベーカリーと比べると安い。
購入したのは9個でお土産に4個。
食べたのは5個でクロワッサン、クランベリーショコラ、プチセーグル、バゲットのハーフ、くるみルヴァンの4個。
まずはクロワッサン。160円。
見た目。
1個の重量は52g。
濃い焼き目が特徴的。
内面。
層が綺麗に形成。
膜が張ってあるかのように見えるのも特徴的で、細か過ぎない層。
バターの香り高く、鼻にまとわりついたほど。
食べてみると、表皮はサクッ。
味としては、バターの味が前面に出て色濃い。
甘さ控えめ。
クロワッサンは結構甘いものも多い中、これは甘みが強くなくバターと生地の味が主。
普通に美味しく、完成度高い。
糖と脂の織り成す麻薬と成り得る味であって、これで160円は安い。
お買い得の一品。
クランベリーショコラ。230円。
ごつごつした無骨な見た目で、
パン・ド・ロデブ、もしくはリュスティックっぽい形。
1個の重量は128g。
内面。
とても密で少し驚く。
ハード生地っぽく、持つと硬くて好印象。
食べると、生地は見た目どおり。
硬くて食べ応えあり。生地にはしっかりと濃いチョコの味。
これは美味い!
クランベリーも多目ながらチョコ味が濃く、ベリーが色褪せて感じるほど。
チョコ味は全体的に濃厚。
これはチョコ好きにはお勧めで、ここまでチョコの味が濃いパンは稀有な存在。
食べていて、喉が渇きやすく感じたほど。
チョコ味の濃さに対して230円は安く感じた。
東京ならおそらく1.5倍の値段のはず。
完成度高い。ただし、チョコ好きに対しては。
チョコ嫌いは毛嫌いするほどの濃厚さ。
プチセーグル。110円
全長は約12cmほど。
1個の重量は56g。
内面。
気泡はなかなか見事で、大小あり突出して大きいものもあってワイルドさが覗える。
食感としては、
カチカチのフランスパンほど硬くなく、歯応えあってモチモチした食感。
少し固めのポンデリング。
そんな食感であって、モチモチして美味しい。
味としては素朴。
余り単体として味の主張は強くなく、サンドウィッチ向き。
もちろん単体で食べても美味しい。
ライ麦の風味も強くなくて万人向け。
「優等生的なパン」と言った印象。なので特筆しての良さはそれほど感じず。
然し安定したクオリティ。
歯応えのある、モチモチしたパン好きにはお勧め、
バゲットのハーフ。130円。
ハーフカットで重量は136g
端のほうがとがる様に細いのが特徴的。
内面。
見た瞬間、「おおっ!」と思わず感嘆の意が口から漏れ出し、
その美しさときたら!
見事な気泡具合であって芸術的。表皮のクープ浅目なのも特徴的。
食べてみると、食感は硬い。モチッと引きが強く、歯応えあり。
生地自体の味は、麦の味はそこまで主張が強くなく、料理に添えたり何かを挟むにはちょうど良い。
歯応えとしても、硬すぎずクラムはモチモチとして歯切れ良く、サンドウィッチを絶品にする品質。
単体で食べても美味しいけれど、味そのものとしてはヴィロンやロブションのほうが上と思えた。
ただこの価格・ボリュームでこのクオリティはお買い得。
これもお勧めのパン。
完成度の高くて、食事に合わせるバゲットとしては最高峰。
気泡の美しさは見事!
くるみルヴァンの1/2カット。250円。
重量は147g。
ハーフサイズの大きさながらも重量あり、ずっしりとした感触。
見た目としては無難で、茶色がかった色合いが少し特徴的。
内面。
気泡は大きめ。ナッツは目視の限りではそれほどゴロゴロとしておらず。
食べると、生地の食感は固め。
歯応えあって噛み締める必要あり。
するとそこでよく租借すると、口内にジュワーッと広がる生地の味。
自家製天然使用としての生地の味は、とても濃厚!
麦の味が染み渡り、天然酵母による酸味と生地の甘み具合が絶妙!
プラスにくるみのコクで、これは美味い!!
単独で食べてもその美味さを存分に堪能できるパンであり、
これは買った中で一番の好み!
単体で食べても味は実に濃厚でとっても美味しく、発酵による美味さを「これでもか!」と味わわせるかのような一品。
胡桃の量も少な過ぎず多過ぎず。あくまで生地の引き立て役に徹し、生地の美味しさを強烈にアピール。生地とのバランス具合が実にちょうど良かった。
これはとてもおすすめ!
ル・プチメックのパン、全体的に完成度が高い。
そして値段が良心的というのが印象的!
この良心具合が、京都においてパン消費量を日本一にした要因では?と思う。
京都を訪れる際にはおすすめのパン屋さんだ!