book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

胃潰瘍ジョーク

 

 

アルヴァレス博士が医師たちの集まりで講演した。

「皆さんは、その症状の背後にある心理的背景を見落としてはなりません。心理的なものがひきがねとなって起きた病気には、精神安定薬をも処方すべきであります」

博士は、彼が治療にあたった病例を引用した。

その患者は中年の女性だったが、胃潰瘍の症状を示していた。

どんな薬を処方しても症状は好転しなかったが、あるときからめきめきよくなった。

きいてみると、彼女の夫にはブロンドの秘書がいて、それまでは残業といっていつも夜遅くまで帰宅しなかったのだが、その秘書が辞め、夫が夕方には帰ってくるようになり、それ以来潰瘍がよくなったということがわかった。

その話をきいていた医師のひとりが立ちあがって質問した。

「博士、ブロンドの秘書を失った夫のほうには潰瘍が出ませんでしたか」