久々に面白いなと思ったメタアニメ。
それが今に放送している「アニメガタリズ」という作品。
ある意味、「シロバコ」よりもさらに、アニメ製作を物語っている内容。
このツラw
といっても野卑するごとくの意見ではなく、逆に「すごいな」と。
まるでトムとジェリーのトムが、思いっきり後頭部を殴られたときのような表情。
目が星であり、喉仏がハートなど。そうした表現は実に古風。
けれどそれが今となってはむしろ斬新となって映るのは。昨今において絶滅危惧中であり、狙ってやらなかれば存在し得ないだろうから。
この表情が、2017年という、トムとジェリーの生誕1940年から77年経った後のアニメにおけるキャラクターの表情という事実!
最高である。
特にこの三話目では、「三話ぎりするなんて損だ!」として、”三話でひとつのアニメ作品を見切ること”の無為さを各々が台詞でしゃべり、そうした会話をこのアニメの”三話目”で行うという、自虐的かつ平易なメタ表現(心の叫びかもしれないが)するのも特徴的。
また、廃部を免れるための演説では、ギレンの演説を真似るなどと、いろいろとぶっこんでくる。
「エンディングで走るアニメは、名作だよね~」等としゃべらせておきながら、
このアニメのエンディングでは走り出さないアイロニー。
こうしたメタにあふれる内容で、それら台詞は、ある意味でデットプールのごとき超次元的。けれど設定として登場人物はあくまで自身がアニメと気づかずやっているわけで、すると一種の「トゥルーマンショー」的な見方も出来て面白い。
そのうち、アニメのパロディについてを語りだしては、次にアニメのパロディを用いるアニメを語るとすれば、アニメパロディ作品を用いるアニメパロディ作品を語るアニメ作品…とまるで合わせ鏡の世界に迷い込んだような錯覚を演出しそうな勢いさえある。
メタ感もアイロニーもあって、このアニメ、いまのところ面白い!!