11月に読んだ本からおすすめ10冊を紹介
11月に読んだ本は19冊。
色々とバタバタしていてあまり読書できなかった印象…
これも簡潔にまとめてとりあえず公開を。
なので後日、より詳しい感想をと更新する可能性あり。
第10位
『錯視完全図解―脳はなぜだまされるのか? (Newton別冊)』
実践的内容でもあり、実際に錯視となる絵が多数収録。
そして錯視の起こる現象についての解説もあって二度楽しめる内容。
第9位
『The Helvetica Book ヘルベチカの本』
ヘルベチカ!
というか、正直これを読むまでその名称が何を示すのかさえ知らなかった…
ただ、読むと気付く美しさ。それが読んだ感想。
ヘルベチカ!癖になるような、良い名前でもある。
第8位
『夢の検閲官・魚籃観音記』
時かけのセルフパロには思わず笑う。
第7位
少々批判的な視線で綴り過ぎな感もありながら、独特とさえ評せる著名な哲学の捉え方、解説はなかなか面白い。
第6位
『デザイン思考が世界を変える』
見えるもののデザインのみではなく、見えない形のデザインの重要性を語る辺りは悪くなかったかなと思う。
第5位
『西城秀樹のおかげです』
お馬鹿SF(最高の褒め言葉)
個人的にお勧めの短編小説。
笑えた。
第4位
言語学的な内容。
言葉の存在性とは?を発話的な言葉を使わず交流を果たしてきた人物にスポットを当てるなどしてその真意性を探ろうとする。
本書については後日によりまとめようかと思う。
第3位
『ロングテール‐「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』
ロングテール‐「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者:クリス・アンダーソン,Chris Anderson
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: 文庫
昨今ではすでに有名となった言葉「ロングテール」。
著者はその言葉の発案者であり、そしてその意味を綴った内容でもあるのが本書。
読むと納得。そしてロングテールの意味を誤解していたのだということもよくわかり、誤解としてはロングテール=「長く売れる商品」と思い込んでいたため。
実際にはニッチ分野のことを指すのだと。
本書ではロングテール理論について解説。ロングテールすなわち低い位置の売れ筋とはずっとゼロにはならず続くものであり、そして在庫など物理的制限さえ軽減できればそうしたゼロにはならない細々とした売れ筋が実際には大きな収益に!
今後の時代、商品の物理的制限が緩和されつつある現状においては(例としてデジタル媒体の配信といえばわかりやすい)こうしたニッチの商品の売り上げこそが重要なのだと。
そこでの後半で引用されていた「べき法則」やパレードの法則に沿い合わせた話がまた印象的ではあり、物理法則を利用しての解説は納得し易く上手い使い方。
第2位
『宴のあとの経済学』
昨今の労働環境に対しても尚、当てはまる事の多い箴言が多くハッとさせられること多数。
マルクスの未来予想など印象的で、機械の進歩により労働力が賄われては「将来の人たちは余暇を増やすであろう」とした発想は自然に思えるけれど実際には逆であってまさに皮肉的。そういうことを考えると「AIがいくら進化しようとも、今の人が考えるような仕事を奪われるなどという事態は生じないのでは?」と思えてくる。
それは実際、AIがいくら進化しようとも人間のほうが進化(意識の変容)をしない限りは、たえず生産の増加は止まないからである。
本書は慧眼的な意見が数多く、労働における問題点をはじめ、そもそも「どうして労働をするのか?」とする労働に対する見方を教えてくれる。そして労働に関して、考えるべきことも。
これはとても良い本で、社会人であれば一読して決して損のない内容。
第1位
『ハヤカワ文庫SF総解説2000』
これは恣意たっぷりな個人的一位の本。
というのも大のSF好きで青の背表紙を見るだけで興奮する輩としては、なかなか至極な内容の一冊。
そして本書は数多のSF小説の概要、あらましが綴られており、それらはずいぶんと昔の作品も多いが今に読んでも「凄い設定!」と驚かされることもしばしば。
早川SF好きには必読の一冊であることは間違いない。