book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

2020-01-01から1年間の記事一覧

アーサー王と円卓の騎士

アーサー王について。 その存在は知っていたけれどその物語についての啓蒙は浅く、「アーサー王って某ゲームで大人気だよね」程度の知識しか有していなかった。 そんな折、 アーサー王と円卓の騎士―サトクリフ・オリジナル 作者:ローズマリ サトクリフ 発売…

「俺、この残業が終わったらケーキ食うんだ…」

脂肪フラグ

「恋に落ちる」という表現の妙

「落ちる」のだから体は落下するのにも関わらず、「恋」によって気持ちは高揚し心は浮上する。 体は下に心は上に、といったようなこの心体のアンバランスさこそが恋に患う状態を的確に表現しているように思え、恋によって 我を見失うのは身体と心の解離によ…

二掛ける二は百になる

最近聞いてちょっと感心した話。 それが表題のことで、正確には「結婚生活において、二掛ける二は百になる」という話。どんな話かと言えば、それは夫婦喧嘩のときに見られるひとつの方程式について。 夫婦喧嘩においては お互いに自分のことが98パーセント正…

”伏線”のお話

昔と比べれば、アニメやドラマを観ていて先の展開を予想することが減った。 それは雑多な多忙さにも原因があると言えばそうかもしれないし、単に先を予想するのに飽きたからとも言えるかもしれない。 しかし、先の展開を予想するのをやめた最大の理由はおそ…

フジパン『メロンパン ハッピーターン味』

珍しいメロンパンを発見。気になったので買ってみた。 袋を開けるとまず甘いにおいがあふれ出てくる。食べてみると、ビス生地が意外にしっかりチーズ風味。 でもスナック菓子のチーズ味みたいなジャンクなチーズ味。フィリングにハッピーターン味のクリーム…

『最後にして最初の人類』

最後にして最初の人類 作者:オラフ ステープルドン 発売日: 2004/02/01 メディア: 単行本 いつか読みたいなぁとずっと思っていた小説で、この度ようやく手に取る事ができて目を通し、そしてついに読み終えられた一冊。 本作品、一言で言ってしまえばあまりに…

映画版『聲の形』について

金曜ロードショーでやっていたので思わず見てしまった。 気付けば見入っていた。 一言で言えば面白かった。二言目に言うなら作画が綺麗。 あと予想通りの重さでもあって、なんだかもう見ていてドキドキしたのはもちろんのこと、幾十にも重ねられた切なさに違…

夏なのに 猫の温もり 恋しくて

最近、なんだか寝つきが悪くて困惑していたところ。 不眠症解消には「抱き枕がいい」みたいなことを言われたので、生まれて初めて抱き枕を購入してみた! 近所の衣料品店で買ってきた絹さやみたいな形状とライトグリーン色の抱き枕で、抱いた感じもまあまあ…

ループ系漫画の傑作

備忘録用+もっと多くの人に知ってもらいたいための記事。 togetter.com この漫画がとても良かった! ループ系の仕掛けも良く出来ているし、最後の落ちもヨシ! 単純に純愛物として読んでも面白いのはもちろんのこと、シンプルな台詞と描写に含まれる行間の深…

びしゃびしゃ。

大雨に加えて強風という凶悪コンボ。 風で傘がぶっ壊れてバキバキになって唖然と立ち尽くす中、雨に打たれてびしょびしょになれば、それはもう人生の意味を知るよね。

銀河の死なない子供たちへ

銀河の死なない子供たちへ(上) (電撃コミックスNEXT) 作者:施川 ユウキ 発売日: 2017/09/27 メディア: Kindle版 小説にしろ漫画にしろ、ポピュラーサイエンスでも技術書でも童話でも哲学書でも、とても良い本を読んだ後というのは好きな子と話した後みたい…

愛=理屈

「愛は理屈じゃねぇんだよ!」みないなこと言うけどさ、実際は「愛が理屈」なんじゃないかと思う(愛が「これまでにある他の理屈を覆す」という意味においても)。

ふと思い付いた、ちょっと落語のような小話

ある男が、一級品の肉がありうまいと評判の店に足を運んだ。 しかしステーキが運ばれいざ食べてみると値段ばかりが高級で、その味は至って普通。 値段と釣り合う味ではなく、不満を抱いた男は我慢できなくなってとうとう給仕に尋ねた。 「ここは肉がうまいと…

お昼寝

午後のちょっとした休憩時に眠くなると、近くにベッドがあればなぁと思ってしまう。 そういえば犬や猫って、硬い地面でもぐっすり眠れるから凄いなと思えば、 犬も猫もああもモフモフしているのは結局のところ自分をベッド代わりにするためなんじゃないのか…

『新実在論』についてとその他

この本 資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 (集英社新書) 作者:マルクス・ガブリエル,マイケル・ハート,ポール・メイソン 発売日: 2019/08/09 メディア: 新書 を読んでマルクス・ガブリエルの唱える『新実在論』がどのようなものか多少なりと…

「私以外私じゃないの」という嘘

ようつべをぶらぶらと彷徨っていたら、こんな動画を発見。 生きていることとは何だろう? 池田晶子 当たり前だけど不思議なこと 池田晶子さんの著書を読んだ事もあるのでつい見入ってしまい、その内容から思うところもあったので備忘録的にも綴ろうと思う。 …

すっごい久しぶりにエヴァ新劇場版Qを観たけど

やっぱり面白いじゃん!! そして当時に観賞したときと受ける印象は異なって感じ、当時視聴していたときには「アスカってやっぱツンデレでシンジのこと好きじゃん!」と、なんだかんだで助ける姿から思って観ていたのだけど、今にして注視するとそうした思惑…

のび太がしずかちゃんと結婚してもセワシ君が生まれる理由について…

ドラえもんには有名なパラドクスがある。 それが「セワシ君問題」と呼ばれるもので、概要は以下*1。 もともと、セワシはのび太とジャイ子の間に産まれた子供の子孫である。 つまり、セワシがおせっかいにも20世紀に来て未来を変えてしまったために、セワシの…

コロナ関連のことでちょっと思うこと

「コロナ感染拡大を防ぐために三密を避けてください」という政府からの指示のもと、 「じゃあ三密でなければいいのか」と捉えて不必要な外出をしたりレジャーに出たりとする人が居るけれど、これが「良くない!」や「間違っている!」とする理由はシンプルで…

『未来人の服装』

ほろ酔い状態にふとした思い付きあり。 勢いそのままにショート・ショート化してみた。 『未来人の服装』 コロナの収束は政府の想定どおりには進まず、自粛や規制を強制しようとも人類の完全なる勝利には未だ時間が必要なように思われた。 だがそうなるとよ…

A=B?

【画像あり】彡(-)(-)「ネッコおらんようなった…探しにいかな…」 彡(^)(^)「おった!見つけたわ!帰るか」 : 暇人\(^o^)/速報 - ライブドアブログ 昨今見かけたこの記事ほんと好きw あと「一匹の猫が実は複数の人に飼われている……」っていう設定の小説は…

ふとした日常の中で気づいた小さくて大きなこと

備忘録メモ的にも残そうと思う。 食パン二枚を食べる際にふと重さを量ってみた。 キッチンスケールにパンの一枚の乗せると47g。 もう一枚を載せると表示は91g。 ということは、当然あとに乗せたほうの食パンの重さは44gである。 当たり前すぎるのだが、そ…

2020年の冬アニメとして最高だった『ID: INVADED イド:インヴェイデッド』と、ふしぎな魅力を醸した『ネコぱら』の話

2020年冬アニメもこの時期となるとほぼ最終回を迎えた。 そのうちではそれなりの数を観ていたのだけど、ずば抜けて面白く、そして完成度が高かった作品が『ID: INVADED イド:インヴェイデッド』。 これはもうおそらく今年一の作品と言って過言ではなく、こ…

ちょっと不思議な夢

不思議な夢を見るとわりかし気にする性分で、夢占いで見た夢について調べたりするんだけど、今回の夢に関してはネットで調べても夢占いに載っていなかった。 というそんな夢。どんな夢だったかというと、 『夢の中で夢を見る』というのはわりとあることと思…

読書における『三重性』

昨今気付いたこととして、読書における三重性が挙げられる。 読み方としてたとえば小説の場合、綴られる視線に従い実直、素直に読むのが普通の読み方。 それに加え、メタ的な読み方。つまり作者の目線や構成に目を向けながら読む行為、これが読書における「…

「仕事をサボる」ことでクビになることの合理性について

少し前に知り合いから聞いた話が印象的かつ思うところがあったのでここに綴ろうかと思い立ち、その話というのはあるお店をやっているオーナーさんの話。 曰く、以前に雇っていたバイトの子を解雇したというのだけど、その理由としては実に単純。解雇の理由は…

アニメ『慎重勇者』が素晴らしく、語るに値する作品だった件。

今年に関していえば、新年早々から啓発される作品が多くて自分でもびっくり! 面白っ!と思える本もさることながら、アニメにおいてもこれはなかなか乙な作品だなと思えるものもあって、それがこの記事タイトルの作品。 この作品は2019年の秋アニメであり、…

おみくじの別の楽しみ方

新年になり無事に初詣にも行って来ました。 そこで今年もおみくじを。おみくじと言えば、当然気になるのはその内容。 良いことやら悪いこと。 今年がどんな一年になるのかと、警鐘箴言めいたものから各々つづられていては「へー」と感心しきりなもの。そんな…