book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

インストアベーカリーのバタールのカロリーが

 

ふと立ち寄ったスーパー、店内にベーカリーが。

そこではすべてのパンにカロリーが表示されており、現代的だなと感心するのと同時、

「んっ?」と疑問に思うパンが。

 

それがこれ。

 

 

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ミニバタール。

1本108円と実に安価。

しかし注目すべきはカロリーで、

これ丸々1本で、表示は『263 kcal』となっているので驚いた。

 

このサイズでそのカロリー?

 

疑問に思いながらも気になって購入。

けれどやはりそのサイズとカロリーのアンバランスが気になって、重さを測定。

 

すると、1個の重さは132g!

 

ということは、大まかに計算しても、

 

100gのカロリーは約199!

 

いやいやそれはありえないだろうと思う所存。

正直、偽装表示では?と思ってしまう。

というか、スーパー内のベーカリーであるので管理する大元の会社があると思うのだけど、おそらくそこからの指定レシピとは違う分量で作っているのだと思う。

 

こうしたことは案外、ボリュームを出そうとしてどこもやっていることなので悪いとは言わない。むしろ、規定分量より増やして作ってくれているのなら、お買い得であってありがたいことだ。

 

しかし大問題はそのカロリー表示で、分量変えてくれて結構だから、カロリー表記も正確に!と思ってしまう。

たとえば、このカロリーを信じ込んで「おっ!このパン、大きさの割にはヘルシーだな!」と思ってしょっちゅう食べる人が居れば、誤ったカロリーに踊らされて害を受ける可能性は大。

別に分量ちょろまかしてもいいけど、嘘のカロリー表示するぐらいなら、いっそカロリー表示しなくて良いのでは?と思う。

そしてもし、そのカロリーの低さに惹かれて購入したならば、そのカロリーが嘘の場合には詐欺となる。

 

 

大きさとしては直径を計ると36cm!もあり、持った感じも軽くなくてパンが別段スカスカでないことを思わせる。

あと表皮の見た目は結構きれい。*1

 

食べてみると普通においしい。

 

クラストはサクッとしており、クラムはほどほどの弾力。

値段以上には美味しくて、袋パンのバタールの何十倍も美味しい。

それだけに、信憑性に乏しいカロリー表示が残念。

ここでもし「おから・ふすま使用」とでもあればまだ納得だけれど、そんなこともなく小麦粉100%の純粋なバタール。

味・見た目・値段と良いだけに、変なところで汚点をつけては実にもったいない。

 

しかしこう言った意見は食糧事情の豊かさを示すものであり、中世フランスではこれと真逆のことをして叩かれていたのだから、当時のフランス人がこの記事を読んでも「何が言いたいんだこいつはっ!?」と意味不明だろうけどw

 

 

大きさの参照に、ティッシュと並べて撮ったもの。

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*1:店舗差が激しいドンクの、下手な店のバタールよりずっときれい。

冷凍食品の本

 

冷凍食品入門書のような一冊で、内容としてはとても簡易的でライト。

冷凍食品の歴史から、冷凍食品のアレンジレシピや商品カタログを載せた内容。

正直、そういったページは物足りなく感じたが、意外にも面白かったのは専門家による冷凍食品の解説。

そこでは冷凍障害の原理についてを解説し、「急速凍結」の必要性を説く。

 

注目ワードは「最大氷結晶生成温度帯」。 

食品中の水分はマイナス1℃位で凍り始め、マイナス5℃位で凍結します。

この温度帯では食品がほとんど変化しないで、「氷の結晶」がどんどん大きくなっていきます。それで、この温度帯のことを「最大氷結晶生成温度帯」と呼んでいます。どんどん成長する氷の結晶によって食品の組織を壊さないように、国際的にも「この時間帯を30分以内で通過させる」というのが急速凍結の定義になっています。 

ここでは『冷凍前の細胞』、『急速凍結した細胞』、『緩慢凍結』による、それぞれの状態の写真が載せられており面白い。

 

 

そこで冷凍食品の巧妙さを知り、

そして、細胞壁を破壊させない冷凍技術に思うのは

「これって、生物にも使える?」

ということであって、SF的とも言える穿った見方をすると、

一変してSFものとして楽しめる内容の本!

 

冷凍食品としての重要なキーワードのひとつ、「マイナス18℃以下」

この温度下において微生物は増殖しない。

「死滅しない」とはまた別で、「活動停止」状態になるの過ぎない。

 

すると、30分以内でマイナス18℃以下に急速凍結した人間はもしや…と思えなくもない。冷凍食品から始まる新たな人類史。そんな夢の一介を感じられる。

そんな一冊。

 

 

スタージョンは偉大。

 

「不思議のひと触れ」でスタージョンにハマった後、

最近になってこれ 

輝く断片 (河出文庫)

輝く断片 (河出文庫)

 

を読む。

面白すぎて震えた!

表題作「輝く断片」はもちろんのこと、「マエストロを殺せ」、「君微笑めば」、「ルウェインの犯罪」と名作ぞろい!

そして「旅する茨」はユーモア性が抜群の作品であって、メタ的にも笑える作品w

いやあ、ここまで面白いとは…

スタージョンの法則を自ら否定していくスタイルw

 

 

星屑ニーナが傑作SFだった。

 

 ネットでお勧め漫画として紹介されており、「とても面白い!」との書評を見かけていたので、試しに買ってみた作品。

これがとても面白かったので、大変にお勧め。

全4巻という集めやすく、ちょうど良い長さであるのも好印象。

ロボットと少女による探検記であり冒険譚。また、情緒的な作品でもあって、そして時系列をバラバラにしているのも特徴的。

連続する短編小説のような雰囲気を思わせた。

ある種におけるドラえもん的な作品でもあり、色濃いノスタルジーさがその所以であると思う。そして独特の世界観。未来的なガジェットが登場しながらも独特の世界観により、これは未来というよりは別世界を想起させる。

すると幻想的でもあって、ノスタルジーさと相まって不思議な酩酊状態のように没入でき、楽しませてくれる。一種の映画的な作品でもあり、絵の巧さが世界観をリアリティ付け、作品としての個性さと「あるあるSFネタ」のような万人性と呼べる物との、熱中させるためのバランス具合が素晴らしい!

そしてこうも尻上がりに盛り上がっていく作品も珍しく、終わり方もとても良い。

 

 

「読んでみようかな?」と迷っているなら時間の無駄で、迷わずさっさと読んだほうがいい。それほどの作品だ!

ヤマザキのアップルカスタードスティックパン

 

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細長い菓子パン。

ナイススティックぐらいには長さがある。

食べると、生地は柔らかく千切れやすい。

アップルジャムに甘いアイシングがかかったような味で、

定番商品ミニスナックゴールドにアップルプレサーブが足されたような味。

「どこか食べたことのある気が…」となって、思いついたのはアップルリングという菓子パンで、これとよく似ている気が。

ジャンク感が強いながらも、チープなアップルケーキのようで美味しい。

低コストを極めたケーキのようでもあって、これはこれでありに思える。

あと見た目はボリュームあるように見えても、軽いので食べ応えは微妙。

そんなところもケーキ風。若干のカスタードもケーキらしさを助長させていた。

 

ヤマザキの極太フランクフルトパン

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クープのような切れ目が3本。

そこからソーセージが見える仕様。

生地はソフトフランスとのこと。

食べると生地は柔らかい。

というよりも中が空洞で驚く。

まるでトルティーヤでソーセージを包んだように、ソーセージと生地の間には空洞があって、これ全然ソフトフランスどころかパンじゃないじゃん!と思ったほど。

ソーセージの味は普通に美味しい。

「生地、薄っ!」と生地の仕様に驚かされたパン。

なのでソフトフランス食べてる感は希薄。

しかし生地に密度がない分、カロリー控えめならば大いに需要ありかもしれない。

ソーセージは端から端まで珍しくもしっかりとあり、生地に対して食べ応えある。

ケチャップは付属せず、ほぼソーセージの味のみで食べるが悪くはない味。

ソーセージは食べ応えあって、フランスパンとしては無能でも惣菜パンとしては優秀。

ランチパック デミグラハンバーグと野菜カレー

 

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野菜カレーの方から。
生地は全粒粉でカレーの味としてはマイルド。
ボンカレーのようなやさしい味。
具は微かに感じられ、後追いでピリッとした辛さが少し。
香辛料は少し効いていて、具にはコーンの食感。
無難な味わいで美味しい。
あとコーン意外と多め。
量に乏しいが、味は普遍的で外れない。
 
 
次にデミグラスハンバーグのほう。
意外とずっしりしており、こちらは白パン。
食べると、ハンバーグの味は悪くない。
ハンバーグ自体はマルシンハンバーグ風で、肉の厚さは1センチほど。
トマト風味強めのデミグラス。
このデミグラスソースが良い具合でありイタリアンな風味。
”ファミレスの冷めたハンバーグ”といった印象ぐらいには美味しい。
ただデミグラスソースは少なめなので、もう少し欲しかったところ。
普通に美味しかったけれど、これの何処に北海道らしさがあるのかは正直謎。
 
感想として、両方とも悪くない。
カレー、ハンバーグと、お子様ランチ的なランチパックながらも満足度は高め。