book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

星屑ニーナが傑作SFだった。

 

 ネットでお勧め漫画として紹介されており、「とても面白い!」との書評を見かけていたので、試しに買ってみた作品。

これがとても面白かったので、大変にお勧め。

全4巻という集めやすく、ちょうど良い長さであるのも好印象。

ロボットと少女による探検記であり冒険譚。また、情緒的な作品でもあって、そして時系列をバラバラにしているのも特徴的。

連続する短編小説のような雰囲気を思わせた。

ある種におけるドラえもん的な作品でもあり、色濃いノスタルジーさがその所以であると思う。そして独特の世界観。未来的なガジェットが登場しながらも独特の世界観により、これは未来というよりは別世界を想起させる。

すると幻想的でもあって、ノスタルジーさと相まって不思議な酩酊状態のように没入でき、楽しませてくれる。一種の映画的な作品でもあり、絵の巧さが世界観をリアリティ付け、作品としての個性さと「あるあるSFネタ」のような万人性と呼べる物との、熱中させるためのバランス具合が素晴らしい!

そしてこうも尻上がりに盛り上がっていく作品も珍しく、終わり方もとても良い。

 

 

「読んでみようかな?」と迷っているなら時間の無駄で、迷わずさっさと読んだほうがいい。それほどの作品だ!