製菓作品の展示場にての一幕。
白髪が目立ついい年した中年の男性、
くしゃみを連発。
それは生理現象であるので仕方なし。
けれど、その際においては敢えて大きな音をかもすように躊躇なく、豪快なくしゃみを何度も繰り返し、あろうことか製菓が展示してるにもかかわらず口元をまったく覆わず、さらにはくしゃみの後には申し訳なさそうにするどころか、自身のくしゃみを誇示するように、どや顔のごとくの得意面。
なんとまあ無礼知らずだろうかと内心憤り、
そうして見せるなんら罪の意識を示さぬ仏頂面、いいや得意顔はもはや明朝においてただ鳴くことを得意とする鶏畜生となんら相違を見せず。
傍若無人とはまさにこのことで、切腹さえも許さぬ所業と思わせた次第に候。