インディーズの配信ゲーム『Salt and Sanctuary(ソルト アンド サンクチュアリ)』について
2DのアクションRPGで、なかなか面白そうなゲーム。
といってもレビューでもなんでもないのだけれど。
じゃあ何か?って言えば、このゲーム。
ふと調べると、このゲームの製作陣に「まじか!?」と度肝を抜かれて驚いたので記述。
このアメリカ生まれのインディーズゲーム、製作はJames Silva、Michelle Silvaという夫妻とのこと。
そして注目すべきは、この製作チームのコンサルタント。
それが
『Team Renegade Radio』。
さらにTeam Renegade Radioのメンバーによる厳つい顔つきがこちら。
「えっ?」
と思った人、この画像が間違っているわけではない!
公式サイトにおいても紹介されている事実なのだ。
ゲーム製作のコンサルタント:猫2匹!!
もうこれだけで、気になるゲームが増えてしまった!
「猫の手も借りたい」
なんて言葉があるが、いやはや今の時代には猫さえもゲーム製作に携わるようになるとは…
猫おそるべし!!
朝マックの新商品”エッグマックマフィン”を食べてきた。
朝マックにて新商品が!
とのことで、食べてきた。
新商品はこの二つで、選んだのは右のほう。
理由としてはバンズ。
というか、マックは基本的に朝マック用のマフィン以外のバンズはふわふわで柔らか過ぎで食べ応えがないので正直あまり好きではないからだ。
そんなわけでベーコンには惹かれたが、老人ホームで出されるようなふにゃふにゃパンは好まないので、マフィンのほうを選択。
構成としては、ハム・卵・チーズで見た目的にもボリュームある。
朝マックではおおよそソーセージマフィンかチキンクリスプマフィンを食べるので、それと比較しての感想。
ソーセージマフィンはパティにチーズだけとごくシンプルで、マフィンによって食べ応えはあるものの味は単調でジャンク感が強い。
大してチキンクリスプマフィンのほうは、こちらは揚げ物なのでよりジャンク感が強いかと思いきや、意外や意外で食べるとこちらのほうがわりとあっさりと感じる。
その秘密は少々ながらもレタスがあるからで、さらにこちらのほうがソーセージマフィンよりも肉厚で食べ応えあり。僅かなタルタルで酸味も少しあって全体のバランスが案顔良い。
そしてパティが揚げ物ながらも、ソーセージマフィンよりもカロリー低い点もそれを証明しているといえる。マフィンの大小見える気泡の生地による食べ応えもあって、昼マックのチキンクリスプよりも断然、満足度は高い。
そんな折、この新商品”エッグマックマフィン”はどんな感じか?
単品250円。
然しコンビでも250円であり、するとドリンク代が丸々浮くのでコスパ良いなと思わせるカラクリ。
食べてみると、卵がけっこう分厚くていい感じに食べ応えあり。
そしてハムの塩気にチーズも加わり、うまみを加重。卵のコクで中和されてしょっぱすぎずにまとまっている。
ボリューム的にはチキンクリスプマフィンとそう大差ないよう思えるが、エッグによりさらにヘルシーさがあり栄養的にも悪くない。バランスがより取れているマフィンサンドで、これで250円は普通に安いと思う。
味としては「飛び切りおいしい!」とまではいかないものの、見た目どおりの安定した味。コンビのドリンクつきで250円は十分に安いので、お買い得といえる。
3月に読んだ本からおすすめ10冊を紹介。
3月に読み終えた本は32冊。
その中からおすすめを紹介!
第10位
『傑作!広告コピー516―人生を教えてくれた』
広告における、過去の名キャッチコピー集。
広告では、短い言葉で如何に受け手へと衝撃を与えるか。
それが重要なため、練りに練られた言葉はもはや詩的であり箴言のようでもあって、言葉に一種の形式美すら感じる。
それらがまたシンプルに提示されている本書は、言葉遊びの本としても存分に楽しめ、言葉の本質を突いているようであってシンプルに面白い。
なかでも、
「考えた末に、考えるのを止めた」
や、
「あなたなんか、大好き」
といったキャッチコピーがとても印象的で、秀逸に感じた。
第9位
『エクリチュール元年』
短編二つと、中篇ひとつ収録の一冊。
中篇が表題作『エクリチュール元年』であり、これが面白かった。
まさにドタバタコメディSF作品で、筒井康隆作品のようなにおいをぷんぷんと発する
笑撃作。筒井康隆ファンはもちろんのこと、”文学”といったジャンルが好きな人も大いに楽しめそして笑える作品なのでお勧め。
そしてその内容やあらすじはあえて示さず、手にとって読む際までの楽しみにするのがよいと思うのでここでは多くを語らない。
ただ一読すると、なかなか笑った。
第8位
『都市という新しい自然』
エッセイ集である本書は、書かれている内容として出版日を何度も確認したくなるほどには前衛的。あとはJ・G・バラードの作品もけっこう取り上げていて、そして絶賛。あとは「都市」や「都会」に対する独特の見方が面白く、「都市」を超自然的と捉えることなど興味深かった。人類学からボイジャーに触れたり、SFについてではディックの世界観についてやギブソンのニューロマンサーにおける新生の感覚についての考察などは小説の構築論にまで話は広がり、読み応えあった。
第7位
『オーレリア―夢と生』
ぶっ飛んだ内容。麻薬幻想的。
当時としてみれば、随分とシュルレアリスムといえる作品だ。
どんな話?端的に言えば、あの世についての話。
第6位
『血の雨―T・コラゲッサン・ボイル傑作選』
- 作者: T.コラゲッサンボイル,T.Coraghessan Boyle,青山南
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/10
- メディア: 単行本
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「傑作選」と表するだけあり、内容として想像以上に面白かった。
ポストアポカリプス後の世界を描いたようなSFもあれば、本嫌いのバイキングが登場する話もあってアイロニー的。『名犬ラッシーの真相』なる戯曲的な短編もあれば、収集癖のある男がお宝ビールを探して冒険する話もある。実在の人物を描いた短編もあれば、擬似恋愛を描いたものもある。血の雨が降り注ぐスプラッター作品もあれば、不良少年の淡い体験談を描く作品も。つまりは各種さまざまな小説が収録されていて盛りだくさん。さらにどれも短いくせして、癖のある味わいばかりの佳作ぞろい!
あとは最後に載せられいる『外套II』は傑作!
第5位
『ヘーゲル―理性と現実』
内容として、読むと「アウトへーベン」がヘーゲル哲学において如何に重要かを知ることができる。そしてそこでは「失敗と媒介」が「アウトへーベン」における”軸”であり重要な存在であるとも知れた。
あと本書はヘーゲルの哲学を知るためにと、まずはヘーゲル本人の人どなりを知るようにと人生の遍歴を綴った内容であるのが特徴的。
あとは「在るは無い」とする表現は面白い。
全体論、二元論、アウフヘーベンとその概念の重要性と、プロテスタントであることによる思想の傾倒などを知れ、ヘーゲル哲学の理解の初歩として有意義な内容であるのは間違いない。あとは著書についての解説も多少あり、『精神現象学』の執筆秘話は意外だった。なんでもヘーゲルの代表作でも在るこの『精神現象学』は、締め切りに追われて夜通し執筆しており推敲もままならなかったらしい。
するとヘーゲルについての別の本で、『精神現象学』を褒めていたのを思い出した。その本では、精神現象学の散文さをとりわけ褒めていたが、もしその散文具合が締め切りに追われて推敲できなかったことによる偶然だったとすれば面白い。
第4位
『生命とは何か―物理的にみた生細胞』
- 作者: シュレーディンガー,Erwin Schr¨odinger,岡小天,鎮目恭夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: 文庫
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読めば幾度も感心させられる内容ながらも、そのわかりやすい解説には特に驚かされた。「どうして原子はあれほどに小さいのか?」や「人間は原子に比べ、どうしてここまで巨大なのか?」といった疑問への答えはつまり統計物理的な見方としての答えを示しており、なるほど感覚器官をできるだけ正確に<もっといえば精度を上げるため>扱うためなのだなと、実直に理解できその平易でありながら見事な解説に感嘆。
「物事を熟知していれば、簡易な説明は可能である」とした言葉の意味がよくわかるほどであって、雄弁さも驚くべきもので伊達に有名な猫話を作っただけはあるなと思わせる。他には突然変異の原理を説明したり、その状態の危惧についても物語っており、一般聴衆向けの講演を元にしたという本書は、今に読んでも得られることは多い。あとはシュレディンガーその人についても解説では少し触れられ、大変なプレイボーイであったと知る。
第3位
『人を傷つける心―攻撃性の社会心理学』
人を傷つける心―攻撃性の社会心理学 (セレクション社会心理学)
- 作者: 大渕憲一
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: 単行本
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本書を読み、フロイトの言うところの「エロス」と「タナトス」の意味と役割についての理解が捗った。つまり「エロス」とは、俗に言う「エロい」といった意味のみではなく、共同体すなわち組織に属していたいと願うこともまた根本的にはエロス的情動と知って少々意外ながらも読み解くと納得。同時に「タナトス」に対する意味については興味深く「自己破壊としての欲望を外に示したのが攻撃だ」というのがフロイト解釈であるそうだ。
ほかにも、こうしたフロイトとは相反する説を唱えたローレンツの攻撃性についても取り上げており、多面的に”攻撃性の心理”についてを解説する。
本書を読めば、周りに一人はいるであろう暴力的な人。
その人がなぜ、そのような態度をとるのか?
どうして、そんな気質や性格になってしまっているのか?
そうした疑問に対する理由が一応にも発見でき、理解することのできる内容。
暴力児はどうして生まれるのか?それは、”負のフィードバック説”が一因の可能性があるのでは?のように後天性の可能性も考えられるようになる。
一読すれば己の見解は多少なりとも広がり、他人に対する理解の進展は同時に、自分自身をより見直すことにも役に立つ。
「他人の振り見て我が振り直せ」はやはり金言で、自分はそうでないと思いながらも、そうした思い込みこそヒューリスティック的であると知らしめる。
よりよいコミュニケーションを確立させるためにもためになる一冊だ。
第2位
『幸福の秘密―失われた「幸せのものさし」を探して』
「幸福とは金銭で得られるものではない」
そんなことをしょっぱなから堂々と恥ずかしげもなく述べるので、
「ああなんだよくある啓発本の一種か」と辟易する。
けれど最後にはいい意味でその思い込みを裏切られた。
意外と啓蒙深い一冊で、利他的になるには「自尊心」が必要であるという事実を各種のデータから示したりするなどのアカデミックさもあり、カーネギーに辟易した人でも納得できるような内容であって妄信的にあらず。
あとは第5章の「セックスは人を幸せにするか?」などは興味深く、おそらくこうしたテーマは普遍性を持ち、おおよその人が気になることであると思う。
結果的に幸福の秘訣として、他者との関わりを重要とする。
そんなありきたりな結論だけれど、本書が他の数多あるライフハック的な啓蒙本と違うのは、実践哲学的に内容を明確にも提示している点にあるよう感じた。
シンプルながらも奥深い内容。
読んで損はない一冊。
第1位
『みずは無間』
第一回ハヤカワSFコンテストの大賞作品。
設定として人工探査機AIの語り部による物語。こうした設定は、円城塔の『バナナ剥きには最適の日々』を想起させた。だが本作はそれよりはるかにスケールが大きい。本作品のテーマのひとつとして「人間の性」があり、人間の欲望と宇宙との関連性。そこにはトクヴィルによる「遁走」を思わせたりなど感慨深い。
さらには恋愛小説的な要素もあって、すなわち主人公の彼女である「みずは」が重要な存在であり…。
専門用語多発でハードSFを匂わせる文章構成ながらも、機智あるユーモアのおかげで重苦しく感じず、最後まで楽しく読める。テーマと物語の展開が秀逸なのもさることながら、こうしたユーモア小説のような文章が特に秀逸で印象的。
「日本人作家による、ハードめのSFが読みたいな」と思うのであれば十二分にお勧め。
宇宙と恋人と人工知能と。
こうした概念を見事につなぎ合わせるその見事な手法と巧みな発想には驚かされた!
面白いよこれは。SF好きは必読!
ポプテピピックがヒットした理由とは
先週、見事に大団円?で最終回を迎えたポプテピピック。
流行の兆しを見せるほどにはヒットした作品に思える。
そこで、
「どうしてここまでヒットしたのか?」
ということの答えの一因をふと思いついたので記述。
それは昨今の情報過多社会における、
「情報の還元的行為によるものなのでは!」
という仮説。
今では情報はいたるところにあふれ、もはや飽和状態といっていいほどに、人は社会・ネットに接触する限り、毎日膨大な情報を受け取る状態にいる。
するととても平易に言って、脳はパンク状態に。
そんな折、このくそあにめのポプテピピックは、
「新しい情報を与えてくる」
のではなく、
「これまでに得た情報を復習する形(パロディ)で与えてくる」
というスタイルをとっていた!
これにより、昨今の他の作品と一線を画するのはまさにこの点であり、
今までに見聞きしたり、学んだことを復習させる内容であることが特徴的。
換言すれば、「これまでに得た情報が生きた!」とパロデイの元ネタを想起させる事に、大きなカタルシスがあったのでは?と思う。
オニキス (ハヤカワ文庫 JA シ 8-1)
第1回ハヤカワSFコンテストの最終候補になった作品が収録された短編集。
それが表題作『オニキス』。
読んでみての感想として一言で言えば、まあまあ。
平行世界と過去改変をテーマにしており、一見してなんとまあシュタゲ的。
としてもSF要素は結構がっちりしていて「じゃあ面白いのでは?」と設定とあらすじで思うも、全体的にいかんせん中途半端。
そして展開がありきたりであったのが残念。
ただし、それなりには面白かったので、
「平行世界をテーマにした作品を初めて読む!」
という方にはおすすめ。
けれどバタフライエフェクトをはじめ、イーガンの『無限の暗殺者』など、こうした平行世界についての作品に慣れ親しんでいる場合は、物足りなさを感じるかも。
他にも短編が4つ収録されており、
なかでも『神の創造』はスタニスワフ・レムによる『第七番目の旅』 を想起させたのでちょっと印象深い。
ちなみに、今では世界的に有名なゲームであるシムシティは、このレムの短編『第七番目の旅』を元に作られた作品なんだそうで。最近知って驚いた。
話を戻すと、正直ほかの短編もまあまあ程度に感じて、それほどマッチはしなかった。
けれど、文庫本特有の最後にある解説。
そこでは本書の作品について賞賛たる言葉が連なっていたのだが、
その解説も終盤になると言葉に詰まったのか、著者の名前を唐突に褒めだしたのには思わず笑ったw
正直、本書で一番面白かったのは、ここかもしれない。