食事を疎かにするのは、
人間を疎かにすることである。
こんな言葉が聞こえてきそうな、
フランスの有名な食通であるブリア・サバラン氏による、
「食事とはなんぞや?」
に対する言葉が素敵だったので、ここに備忘録。
彼は著書の中で、
美味学永遠の基礎としての格言をこう述べている。
一、生命がなければ宇宙もない。だから生きとし生けるものは、みな養いをとる。
二、禽獣は食らい、人間は食べる。教養ある人にして、初めて食べ方を知る。
三、国民の盛衰は、その食べ方のいかんによる。
四、君がどんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人であるかを、言いあててみせよう。
五、食卓こそは、人がその初めから決して退屈しない唯一の場所である。
個人的には二番目が好きで、四番目が最も印象的。
なので知人友人にこの質問は面白く、
そしていざ質問されたときのために備え得る。
そこでのアイデア。
「どんなものを食べている?」
そう訊かれた際には、
「酸っぱい葡萄だよ」
とでも言おうかと。