オウムジョーク
ジョークの本を読んでいて、オウムをネタにしたジョークは面白いものが意外と多いなと気がついた。
そこで気に入ったひとつを紹介。
『顔なじみ』
チャーリー・スミスは大金持ちだった。
彼は家族とともにすごすということがほとんどなかった。
それというのも、仕事が忙しすぎるからだというのがチャーリーの言訳だった。
ある日、チャーリーの妻が可愛がっていたオウムが死んでしまった。
彼女は、そこでペットショップに出かけ、別のオウムを探してくることにした。ところがあいにくとペットショップにはオウムは一羽しか居ず、しかもそのオウムは最近閉鎖されたばかりのいかがわしい場所で飼われていて、いろいろ悪いクセが付いているというのだ。
「それでもいいわ」
オウムに死なれてさびしがっていたチャーリーの妻が言った。
「私、このオウムのクセをなおしてみせるわ」
彼女がこの鳥を持って家に帰ると、めったにないことに、夫が家に居た。
「まあ、驚いた。めずらしいのね」
彼女はそう言いながら鳥籠の覆いをはずして、夫と娘たちに見せた。
オウムはまわりを見廻し、まばたきをした。そして言った。
「おやおや、こりゃあ新しい店じゃないか。はじめてのマダムに、はじめてのねえちゃんたちだよ。だが客だけはお馴染みさんというわけだ。こんちわ、チャーリー」