book and bread mania

-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

脳がめざめる食事

脳がめざめる食事 (文春文庫)

脳がめざめる食事 (文春文庫)

文庫で手軽な値段。

その割りに、読んでみると実にしっかりとした内容であり、逆の意味での拍子抜け。

そこらの新書による、脳と食事に関する本よりかは幾分も詳しく脳と食事に関する構造、仕組みを解説している。

さらに極力、専門用語は省いてあるので実に分かり易い。そして脳のためとなる食品と栄養についてはコラムやエッセイ等のようなものはなく、無駄を省いて書いてあるので、すぐに生かせる知識が多い。

後半には体の酸化・抗酸化対策についてのメカニズム、それが図解ありで解説しているので、これまた分かり易い。脳、栄養についての見聞があまりなくても分かるよう丁寧な解説で、初心者には良い入門書となるのでは。酸化・抗酸化についての本としても初心者にうってつけな内容に思えた。

そして体の酸化のメカニズム・抗酸化のメカニズムの次には、しっかりと食を通しての抗酸化対策が書かれているのが好印象。抗酸化について書かれている本には、大体どのような食物が抗酸化対策として良いか?は書かれているが、本書の場合は単一の食物・物質による抗酸化の働きについて書かれているのみではなく、抗酸化の働きをする物どうしの組み合わせをクローズアップしているところが良い。

さらに抗酸化対策として、どの程度の野菜・果物を食べればよいか?という量だけでなく、各食物の抗酸化としての機能指数が描かれている点が良いと思えた。こういった具体的なデータは意外と載っていないことが多いからだ。

各章細かく分けて書かれているので小分けに読め、まとめやすくもある。

昨今では、食物が脳に与える影響についての関心が高まり、スローフードを提唱する人も増えてきている。なので関心を持つ人が増えているのでは、と思えるこの分野。

「なんか調子が悪いな」「歳のせいか、若い頃と比べて…」等と体の不調を覚えるようなことがあれば、食生活を見直すことがベストかもしれない。

そんな折にはこの本をお勧めしようと思う。