book and bread mania

-中途半端なサウスポーによる日々読んだ本の記録 + 雑記 + パンについて-

世にも奇妙な物語‘22夏の特別編 感想

今回はどれも粒ぞろいで良かった印象!

下記に備忘録的感想を(ネタばれあり)。

 

『オトドケモノ』

着想が現代的で良かったと思う。

後半の流れには不自然さがあったけれど、それより

”変な目で見てたでしょ”

”よろしくやるつもりなんでしょ”

上記の言葉遣いの方が気になったりはした。

 

『何だかんだ銀座』

展開は全体的に予定調和的。

というのも設定が突飛な分シナリオは王道に徹することで、安心して楽しめる構成になっているのではないかと思う。

それ故、あのラストは正直蛇足に感じられてしまい残念。

あと題材を”お金持ち”じゃなくて”政治家”にしたらより面白くなったのでは?という印象も(テレビ局的に厳しいかもしれないけど)。

 

『メロディに乗せて』

出オチ的な作品かなと思いきや、今回の中では一番面白かった。

演出論的な会話シーンも好きで、全体的にメタ的な作品。

終盤の緊迫したシーンでの、ドラえもんBGMは正直スベっててその後の刺される展開もありきたり。良かったのは最初のほうだけか…と思いきや、オチで一気に持っていかれた!

あの終わり方は秀逸で、メタ演出好きとしてはだいぶ刺さったね。

いいオチだった!

 

『電話をしてるふり』

「俳優さんの負担が大きいなぁ」というのが分かり易い作品。

だからこそ母親の演技が栄えていたし、あのシーンでの演技は見事だったと思う。

展開に驚きはなく、俳優さんの演技を見るための作品といって過言でないような作品。

あとはこの作品を最後に持ってきたことの意味。

王道で真っ直ぐで、後味が良い作品ではあった。

しかしそんな作品だからこそ正直、日和ってるようにも感じられた。