暗い作品が好きだ。
元来、自分が根暗な性分のためでもあるだろう。
しかし本当のところを吐露すれば、暗く鬱蒼として生を否定するような作品を好むのは、結局のところそれが生という本質的なものを捉えようと足掻いているからではないかと思う。
生きていることに意味はない。
そんなことを見かける度に、果たしてそれは本当なのかと考える。
反駁したい衝動に駆られ、生の謳歌を唱えたくなることに、個人として制作意欲が沸き出てくるような気がするのだ。
創作というのは一種の抗いであり、同時に救いでもあるのではないかと思う。
もし本当に、生きていることに意味がないのだとすれば。
意味を見出だそうと躍起になるのは滑稽であり、だからこそ人生は悲劇であり喜劇なのかもしれない。
面白いね。