山中伸弥先生に、
なかなか面白い一冊だった。
好きな言葉が「人間万事塞翁が馬」なのには共感を覚えたり。
あと、アメリカではプレゼンの勉強もしてそれが後の人生で大いに役立ったとしており、本書でもそれが生きたと感じられるほどには解説が分かりやすい。
個人的に印象的だったのは、アメリカの先生から言われたという進言。
「研究者として成功する秘訣はVWだ。VWさえ実行すれば、きみたちは必ず成功する。研究者にとってだけでなく人生にとっても大切なのはVWだ。VWは魔法の言葉だ」
Vはビジョンのことで、長期的目標。
Wはワークハードのことで、つまりハードワーク、一生懸命働くということ。
研究者、また人間として成功するにはビジョンとハードワークが必要で、どちらが欠けても駄目だという。
あとは「阿倍野の犬実験をするな」という言葉も印象的で、意味は二番煎じの実験をするなということ。
なるほど、と思う。