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book and bread mania

-日々読んだ本の書評 + メモ集 + パンについて-

四十代の、美しき青春

雑記

ほぼ一週間遅れで、ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』の最終話を視聴。

このドラマが思いのほか面白かったので、その感想。

 

まず第一に、これは”四十代の青春”を描いているのが特徴で、”甘酸っぱい十代”なんて表現あるがだとすれば年増は”苦い四十代”とでも表現するのかといえばそんなことはなく、”甘酸っぱい四十代”もありえるのだな、と思わせてくれる内容。

 

それほどに、四十代である登場人物の彼らは甘酸っぱい青春を垣間見せ、青春が加齢と共に消滅する事はないのだと教えてくれる。

 

 

もし”甘酸っぱい十代”という言葉を作ったのが昔の人ならば、今と平均寿命の違う彼らが作った言葉をそのまま現代に適応させるのは不自然で、故に現代人においては”甘酸っぱい四十代”も適切な語に成り得るのではないか、と見ていて思えせる展開と演出。

 

そしてこのドラマには、”初恋の人と結婚するのは果たして幸せなのか?”といったアンチテーゼを含んでいるようにも思え、なかなか深い内容。 

 

 

また最後の終わり方は賛否両論が巻き起こりそうだったけれど、これは一部の人から見れば「転移」に見えたのでは?と思えた。

仮にもしこれを「これが転移の起きた例です」と言ってみせてもまかり通りそうな内容で、患者と主治医のように見える関係性、その微妙な距離感もまた見所の一つといったところ。

 

なので見方によっては「嗚呼、素晴らしき青春群像劇」にも思えるし、「転移の例」としても見れる、複合的な作品。

 

とにかく青春謳歌の素晴らしさを感じさせてくれる内容であったのには間違いなく、その謳歌に年齢制限はないのだと教えてくれたドラマ。

激しいアクションや動きなくとも、なかなか熱量ある内容で、なにはともあれ面白かった!