西洋人がシェイクスピアを教養として嗜むように、
日本人も伝説巨人イデオンを教養として嗜むべきだ!
abemaTVにて放送していたイデオン。
この日で最終回を向かえ、無事に39話全てを視聴。
それを達成できたのは24時間の見逃し配信があったからで、abemaTVに感謝。
伝説巨人イデオンといえば「庵野監督に多大な影響を!」といったことや、「スパロボで無双!」といったぐらいの知識であり、しかもスパロボをやったのでさえだいぶ昔の事なので漠然とした事しか覚えておらず。
そんな折にテレビ放送の全話を視聴。
感想としては…
すげえ面白かった!!
「何処か面白かった?」
と問われれば、それはもう、おおよそすべて!!
宇宙船の艦内という限られたスペースにも拘らず繰り広げられる群像劇はどろどろしており人間の闇の部分を露呈し 、昼ドラも真っ青な憎悪に醜態。嫉妬も猜疑心も醸して人間としての明るさがない。
ロボットアニメとしては、かの有名な”全方位ミサイル”に感激しては「おおー!」と思わず嘆息。
そしてすげえと思うのは、どの話も展開は急激であって海外ドラマの如く意表を突いてくるところ。まるで投手が90kmのスローボールと160kmの剛速球を交互に投げてくるような緩急の激しさがあって一瞬たりとも目が離せない。
それにも慣れてくれば今度、虚を衝くように160kmの剛速球を連続してガンガン投げてくるような急展開さもあり、こちらはポカーンと圧倒させられる。
はっきりいおう。
このアニメは、多くの人の人生を変えてきた。
数多の人間の思想に影響を与えた。
「イデ」という「イデア」は、もうそこかしこに実際、充満しているのだ。
その哲学的側面からして、この作品の批評にはおおよそラディカルな意見が綴られておおり、
「このシーンでは○○…」「こうしたメッセージ性が…」
というものが多々。
考察としては面白くてもその魅力自体を伝えるには物足りない。
人は最低限の言葉で、最大限の情報を欲しがるからだ。
この記事としては本来、ラディカルな意見と語彙足らずを思わせる感想を比較した場合において、言葉足らずの謳い文句優先の感想がなぜ大多数の支援を得るのか?なぜに魅力的か?を右脳と左脳との役割の違いを通してここに示そうと思っていたけれど、それでは同じ穴の狢と気づいてもうすべて省略。
ジャンクフードは食いつきよくて、その他の問題は各々で対処すればいい。
だからこそ、もう声高々にこう言うのみだ。
「イデオンはくそったれに面白いから、見なきゃ人生の半分は損しているぞ!!」